卓球王国 2024年4月22日 発売
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静岡ジェードの奮闘から見えたTリーグの意義と未来

静岡県磐田市で開催された静岡ジェードのホームマッチ

 

ノジマTリーグに2023−2024シーズンから新規参入した男子の静岡ジェードと金沢ポート。ともに地域密着のチーム作りを掲げて活動し、ファーストシーズンも残りわずかになった。静岡ジェードは2月12日の金沢ポートとの試合が今シーズンの最終試合になり、現在3位につけている。4位の岡山リベッツとの勝ち点差はわずか「1」。岡山リベッツは2試合を残しているので、どちらか1試合でも勝利すれば勝ち点で静岡ジェードを抜いて3位になり、プレーオフセミファイナルに進出ができる。仮に勝利できなかったとしても2試合ともビクトリーマッチまで行って勝ち点2を奪えばよい状況だ。

静岡ジェードがプレーオフセミファイナルに進出する条件は岡山リベッツの2敗が絶対条件で、岡山リベッツが敗れてもどちらかひとつでもビクトリーマッチに行けば得失点差で岡山リベッツが3位になる。

 

森薗(右)と龍崎のダブルス

 

 

 

卓球王国4月号(2月21日発売)では、静岡ジェードの活動と活躍にスポットを当てて、「Tリーグの意義と未来」と題したページを作った。大企業を母体に持たない静岡ジェードは潤沢が資金がないため、地域やサポーターと協力し合いながら大会会場の設営からファンサービスまで、体温を感じる手作りの活動を行ってきた。選手兼監督の森薗政崇が若い選手たちを引っ張り、自らも会場設営を行うなどまさに全身全霊で戦い抜いてきた。

その静岡ジェードの姿からは、遠く離れたドイツ・ブンデスリーガの小さな村に点在している歴史あるクラブを思い出した。地域に愛され、地域と一体になって続けているブンデスリーガチーム。森薗自身も長くブンデスリーガでプレーしていて、静岡ジェードのロールモデルにもなっている。

 

会場設営を手伝う地元静岡の高校生たち

 

サポーターと一緒にフロアマットを設営する森薗/写真提供=静岡ジェード

 

ホームマッチでの試合後のファンサービス

 

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