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ITTF男女ワールドカップは決勝カードが決定。張本智和・美和は中国勢に敗れて銅メダル

4月15~21日にかけて、中国・マカオで開催中の『ITTF男女ワールドカップ』。昨日(19日)男女準決勝が行われ、今夜行われる決勝カードが決定した。

今夜行われる決勝戦の試合時間と対戦は下記のとおり

〈男子シングルス〉●決勝

21:20〜 馬龍(中国)vs. 林高遠(中国)

〈女子シングルス〉●決勝

20:30~ 孫穎莎(中国) vs.  王曼昱(中国)

※すべて日本時間

男子は、優勝候補筆頭の王楚欽(中国)をストレートで下した馬龍(中国)が同大会5度目の決勝進出。フォアストレートへの鋭いチキータやバックミートなど、あまり見せない技術で王楚欽の不意を突くと、ラリー戦では王楚欽のフォアサイドを徹底的に攻めて得点を重ねた。

フォアストレートへ鮮やかなバックチキータを決める馬龍

もう一方の準決勝では、林高遠(中国)が神がかったプレーで張本智和(智和企画)をゲームカウント4-0で圧倒。1ゲーム目こそ競り合ったものの、ミスの少ないスピード感のある両ハンドドライブで終始優位に試合を展開し、最終ゲームは11-1とワンサイドゲームで勝負が決着した。

隙のない両ハンドで張本を完封した林高遠

張本も随所で好プレーを見せたが、林高遠の穴のないプレーに突破口を見いだせず、 2020年大会に続く銅メダルとなった。

張本は林高遠にストレートで敗れ、2大会連続の銅メダル

 

女子は王曼昱(中国)が張本美和(木下グループ)を、孫穎莎(中国)が陳夢(中国)をともにゲームカウント4−2で退けて決勝進出。

王曼昱はゲームを重ねるごとに調子を上げる張本に苦しみ2ゲームを落とすも、ゲームカウント3-2で迎えた6ゲーム目、9−10、10−11と張本のゲームポイントを2度しのいで勝利。

中国独自のパリ五輪シングルス選考レースの選考方法に「対海外選手の実績」が新たに付け加えられたことで、今回の張本戦は王曼昱にとって大きなプレッシャーのかかる一戦となったが、張本の強打を何本もしのぎ、そこから盛り返すなど執念を感じさせる戦いぶりで、苦しみながらも勝利を手にした。

勝利を決めた瞬間、思わずしゃがみ込む王曼昱。15歳が与えたプレッシャーの大きさを物語っていた

張本美和は決勝進出とはならなかったものの、的確なコース取りと安定性の高い両ハンドドライブでラリー戦では互角に渡り合い、王曼昱の豪打にも懐の深いバックハンドで対応するなど、21年世界女王を大いに苦しめた。

攻撃的なプレーで元世界女王を追い詰めた張本。五輪での活躍に期待が高まる

孫穎莎は陳夢に苦しみながらも勝利し、決勝進出。ゲームカウント2-1リードで迎えた4ゲーム目を1-11で奪われ、陳夢に流れが傾いたと思われたが、5ゲーム目は6-9、6ゲーム目は4-8の劣勢から挽回した孫穎莎が同士討ちを制した。

後半、勝負強さが光った孫穎莎

なお、準々決勝の記録は下記のとおり

〈男子シングルス〉●準決勝

馬龍(中国) 9、10、6、12 王楚欽(中国)

林高遠(中国) 9、6、6、1 張本智和

〈女子シングルス〉●準決勝

孫穎莎(中国) -11、10、6、-1、12、9 陳夢(中国)

王曼昱(中国) 9、6、-6、6、-9、11 張本美和

写真提供:ITTF

 

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