●女子ダブルス準決勝
佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス) 10、9、6 銭天一/陳幸同(中国)
●男子ダブルス準決勝
戸上隼輔/篠塚大登(井村屋グループ/愛知工業大) −8、8、5、6 パン・コーエン/アイザック・クエク(シンガポール)
女子ダブルス準決勝、佐藤/橋本が昨日の孫穎莎/王芸迪に続き、中国ペアを連破!
しかも2試合ともほぼ完勝の内容。このカットペア、どこまで強いのか?
対戦相手の銭天一/陳幸同は、パワーと決定打の威力では孫穎莎/王芸迪に劣る。チャンスボールが来るまでは徹底的に粘り、佐藤/橋本の攻撃もしぶとくブロックで返してきた。
それでも「相手が我慢できなくなるまで我慢できるのも私たちの武器。今日の相手は守備も美味かったので苦しかったけど、我慢では負けないと思っていた」と試合後の佐藤。佐藤/橋本はカットでの粘りだけでなく、攻撃に転じた時も単発で終わらず、相手がミスするまで連続で打てるのが強みだ。
「初戦以上に苦しい試合で、緊張感もあり、今も手が震えています」とミックスゾーンで語ったのは橋本。「今日の対戦ペアとは初めての対戦で、どういうプレーをしてくるかわからなかったけど、佐藤さんとしっかりアイコンタクトをしながら戦えた」(橋本)。1ゲーム目を先取した後、2ゲーム目の中盤でのビハインドを逆転して奪ったのが大きく、3ゲーム目は終始リードを保って勝利を決めた。
明日の女子ダブルス決勝は、ミキハウスの後輩ペアである大藤/横井ペアとの対戦。佐藤は「日頃お世話になっている方々への恩返しの舞台。先輩の意地を見せたい」と力強く語った。
この佐藤/橋本の快勝に、戸上/篠塚も続いた。対戦相手のシンガポールペアは、アジア選手権の男子ダブルス準々決勝で張本/松島ペアを破っている。左腕のパン・コーエンのフォアドライブは弧線が低く、コースも読みにくい。戸上/篠塚も1ゲーム目を落として苦しめられたが、「2ゲーム目、7−3のリードから追いつかれたのを取り切れたのが大きかった」と試合後の篠塚。ここを取って1−1に追いつくと、3・4ゲーム目は確実にリードを広げた。
戸上はパートナーの篠塚のストロングポイントとして、「細かい技術の精度が高く、ぼくにチャンスボールが回ってくる」とコメント。ドイツでの「卓球しかない」日々での武者修行を通して、両ハンドのカミソリ強打の精度はさらに高まっている。明日の決勝の相手はフランスのルブラン兄弟ペア。パリ五輪の男子団体では兄弟でのペアは組まなかったが、目の前で銅メダル獲得を決められ、悔しい思いを味わった。パリの借りを福岡で返したい。
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