卓球王国 2022年9月21日 発売
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「日本の卓球ファンのみなさん、会えるのを楽しみにしているよ」(カルデラノ)

 

 

木下マイスター東京との契約を決めた後、世界ランキング4位のウーゴ・カルデラノ(ブラジル)は卓球王国にビデオメッセージを送ってくれた。

2018年にスタートしたTリーグ。海外からの現役選手として最高位の選手が日本にやってくる。ハイトスサービスからのパワフルな両ハンドドライブ。独特のレシーブの構えから、どんなボールでもチキータできる技術。卓球に対してはいつも真摯に取り組むが、遊び心も忘れないフレンドリーな人柄。母国語のポルトガル語はもちろん、スペイン語、英語、フランス語、ドイツ語も話す。

体育教師の父、英語教師の母を持ち、大学生の妹がいるウーゴ。小さい頃から抜群の身体能力を活かし、バレーボールと陸上競技でも活躍。両親が小さい頃にスポーツドクターに診てもらい、身長がさほど大きくならないことがわかり、バレーボールを諦め、卓球を選んだという逸話も残っている。

 

卓球を始めたのは9歳、本格的に練習を始めたのは13歳。日本選手とは比べられないほど遅い。その代わり、バレーボールや陸上で鍛えた身体がウーゴのパワー卓球を形成した。バク宙は朝飯前で、自分が思い切り投げたフリスビーを猛ダッシュで追いかけ、追いついてしまうほどの瞬発力でチームメイトに「まるで犬のようだ」と呆れられるほどの身体能力を持つ。

 

ジュニア時代から彼のポテンシャルを見出し、環境を整えたのはフランスチームのコーチだったミッシェル・ブロンデルとジャンロネ・モウニー。ふたりとも選手としての実績はないが、人間観察、試合分析、メンタルトレーナーとしての能力は高く、ジャンロネ・モウニーは専任コーチとして常に試合に帯同する。

フランスのINSEP(ナショナルチームトレーニングセンター)での練習を経て、ドイツの「オクセンハウゼン」に移り住み、練習に励んできた。

昨年の東京五輪ではシングルスで準々決勝まで進み、オフチャロフ(ドイツ)からリードを奪い、アメリカ大陸初のメダルに期待が膨らんだが、痛恨の逆転負けを喫した。中国、日本、ドイツ、韓国、スウェーデンと卓球の伝統を持ち、環境が整った国の選手ではない。ブラジルという練習相手に恵まれない国から出現したウーゴはまさにアメリカ大陸、いや、今や世界のスーパースターなのだ。

9月にウーゴ・カルデラノはやってくる。Tリーグのカルデラノの試合は「MUST LOOK」だ。

 

Photo  Remy Gros / Taro Yanagisawa

一撃で決める強烈なフォアドライブ

 

抜群の集中力を持つカルデラノ

 

ハイトスサーバー、カルデラノ

 

2021/07/27. Singles Round 3 at Tokyo 2020, Olympic Games, Tokyo Metropolitan Gymnasium .

 

2021/07/27. Singles Round 3 at Tokyo 2020, Olympic Games, Tokyo Metropolitan Gymnasium .

 

ほぼ卓球台の高さまで視線を落とすレシーブ

 

東京五輪でメダルを目前にして敗れ、ベンチで涙を流すカルデラノ

 

オフチャロフに敗れ、メダルの道を絶たれた。チームメイトが健闘をたたえたが、余計に涙が溢れた

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