元中国ジュニア1位の実績を持ち、25年前に卓球の指導のため日本に来日した孟祥瑞(もう・しょうずい)さん。現在は東京・池袋に『中国卓球池袋』という卓球場をかまえて、シニア世代のプレーヤーを中心に指導を行っている。孟さんの指導は中国卓球の理論と教えを軸にしながら、日本での長い指導経験を生かした「中日ハイブリッド」なコーチング。日本語も堪能で、丁寧でわかりやすい指導が人気だ。
「私の卓球場には40代〜60代といったシニアの方々が多く来られます。シニア世代の方がうまくできない技術に対しては、時間をかけてイチから教えるというよりも、それぞれに合ったやり方でピンポイントで指導するようにしています。
なぜならば、小・中学生のような若い世代であれば基礎から教え直しても時間がたくさんあありますが、ある程度自分の打ち方や形が出来上がってしまったシニア世代には、若い選手と同じように教えても治りにくいという部分があるからです。シニア世代には、なるべくすぐにできるような特効薬的な教え方をすることが多くなりますね」と孟さんは言う。
回転のかかったループドライブをうまく返球できないというシニア世代は多い。この打球点では安定して返すことができないという
まずはループドライブの特性を知ることが先決で「難しく考えすぎないことが肝心」と孟さん。これが正しい打球点だ
孟さんのシニア世代へのコーチングを誌面で紹介する新連載『乒乓球特効術』が本日発売の卓球王国10月号から始まった。なお、乒乓球とは中国語の卓球のことである。最初のテーマは「ループドライブをうまく返すことができない」という悩みに対して、孟さんが段階を追って説明。やさしく、わかりやすく、しっかりと身につく打ち方や考え方を孟さんが説いてくれている。
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