張本智和(トヨタ自動車)は、世界選手権ドーハ大会でのシングルス同士討ちでの敗北の後、ひとつの決断を下した。
「ドーハが終わって10日間はラケットを握らなかった。心技体を整えるために休養を取ることが重要だと感じました」と、張本はそのときの心境を語る。普段は休むことなく練習を重ねてきたが、時には一歩立ち止まることで、心身ともにリセットすることができると気づいた。この選択が、彼に新たな強さをもたらすことになる。揺れ動く心の奥で、彼の勝利への炎は消えることなく再燃した。
自国で初開催となったWTTチャンピオンズ横浜。会場の横浜BUNTAIには連日大勢の観客が詰めかけた。張本は強豪選手を連破して決勝に進出。決勝では8連敗中の難敵・王楚欽(中国)から3年ぶりの勝利を上げて劇的な優勝を飾った。
9月22日(月)発売の卓球王国2025年11月号では、張本智和のロングインタビューとして、その舞台裏に隠された“横浜の真実”に迫っている。
ツイート