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中国リポート

中国チーム、5月3〜7日に「直通WTT大満貫・世界選手権」開催

中国チームは5月3〜7日、『中国銀行2021 “直通WTT大満貫(WTTグランドスマッシュ)・世界選手権” オリンピックエキシビションマッチ』と銘打ち、国家チームの選手を中心とした選考会を開催することを発表した。名目上は「直通=選考会」だが、もともと4月13日〜5月16日に予定されていたWTTの中国ハブが東京五輪後に延期となったため、五輪出場選手に実戦経験の場を与えることが主な目的だ。

選考会が行われるのは河南省新郷市。中国卓球協会の劉国梁会長の出身地で、選考会でありながら中国銀行という巨大銀行を冠スポンサーに持ってきた。河南省では2年連続でITTFワールドツアー・グランドファイナル(昨年はITTFファイナルズ)が行われるなど、中国卓球界の新たな中心になりつつある。前任の蔡振華会長の時には、蔡振華会長の地元である江蘇省の無錫市(17年アジア選手権など)、蘇州市(15年世界選手権個人戦など)などでビッグゲームが多く行われていたのとは対照的だ。

五輪史上初の男子シングルス2連覇に挑む馬龍。どれだけ仕上がっているか?

今回の『直通WTT大満貫・世界選手権』で行われるのは男子シングルス、女子シングルス、混合ダブルスの3種目。今年9月に行われる全中国運動会の本戦に出場する選手や、2020年全国青年選手権(U-18)・全国少年選手権(U-15)の優勝者・準優勝者、そして予選トーナメントを勝ち上がった選手が出場する。男女シングルスは第1ステージが5ゲームズマッチのリーグ戦、決勝トーナメントは7ゲームズマッチで行われ、混合ダブルスは7ゲームズマッチのトーナメントだ。

選手選考は成績ではなく、各試合の成績によって与えられるポイントの積算で行われる。まず、男女シングルスの獲得ポイント1位の選手は、今年11月にアメリカ・ヒューストンで開催予定の世界選手権個人戦への出場資格を獲得。獲得ポイントの上位5名、U-22(22歳以下)の上位2名、U-18(18歳以下)の最上位選手には、WTTグランドスマッシュへの出場資格が与えられ、混合ダブルスで優勝したペアも、それぞれWTTグランドスマッシュへの出場資格を手にする。若手にもチャンスを与える試合形式となっている。

その成長ぶりが注目される孫穎莎

※写真はすべて2020年WTTマカオ/写真提供:レミー・グロス

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