5月16日、中国卓球協会は東京五輪・卓球競技へのエントリーを正式に発表した。各種目へのエントリーおよびPカード(故障時の代替出場選手)は下記のとおり。
混合ダブルス:許シン/劉詩ウェン
女子シングルス:陳夢、孫穎莎
男子シングルス:馬龍、樊振東
女子団体:陳夢、孫穎莎、劉詩ウェン(Pカード:王曼昱)
男子団体:馬龍、樊振東、許シン(Pカード:王楚欽)
発表されたエントリーに大きなサプライズはなく、男子のエントリーについては秦志ジェン監督曰く「満場一致」だったとのこと。樊振東が24歳と選手としてのピークを迎えつつあるが、32歳の馬龍と31歳の許シンを加えた3人の平均年齢は、実に29歳に達する。
一方、女子は現世界女王の劉詩ウェンは女子団体と混合ダブルスにエントリーし、女子団体のみの出場だった2016年リオ五輪に続き、ついに女子シングルスへの出場は叶わず。李隼監督は「劉詩ウェンは自らの堅い信念と努力によって、右ひじの故障から復活しつつあるが、本人とも協議のうえ、混合ダブルスに重点を置いてもらう」と述べている。
東京五輪の1年延期を追い風に、20歳にして五輪切符をつかんだ孫穎莎 もし東京五輪が1年延期されていなければ、シングルスへのエントリーは劉詩ウェンと陳夢だったかもしれないし、キャプテン・丁寧も引退の花道を飾れていたかもしれない。2020年の幻の中国女子五輪代表と、2021年の中国女子五輪代表。日本女子にとって、どちらが戦いやすかったのか。
今回の五輪代表の選考に際し、中国卓球協会は男女チームの監督経験者や五輪金メダリストによる「参謀部」がアドバイザーとして機能。陸元盛(元中国女子監督)、李暁東(元中国チーム総監督)、尹肖、王楠、張怡寧、李暁霞らがメンバーとなり、男女チームの監督やコーチ陣とともにエントリーの決定に大きな役割を果たした。
※写真提供:『ピンパン世界』
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