卓球王国 2024年4月22日 発売
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サービスの神が「断トツ」と評したビッグサーバー、劉国梁の凄みとは?

2号連続で掲載する、サービスの「神」仲村錦治郎さん監修の『今、甦る! 伝説のビッグサーバー列伝』。今日、5月20日発売の卓球王国7月号では後編として、1996年アトランタ五輪金メダリストの劉国梁(中国)、1993年世界チャンピオンのガシアン(フランス)、1995年世界選手権3位の丁松(中国)を取り上げる。

この中でも、仲村さんが「本当に断トツ。卓球というスポーツの歴史の中でも1、2を争うサービス力ですよ」と語るのが劉国梁だ。仲村さんとは同い年で、ジュニア時代から国際大会でも何度も対戦したが、一度も勝つことはできなかった。

劉国梁といえば、左足(右利きの場合)を踏み込む通常のフォアサービスとは違う、右足を踏み込みながら出すサービスがトレードマークだった。しかし、仲村さんに言わせれば「そんなことより回転を見るのに精一杯」だったという。

 

表面と裏面、両面から繰り出す劉国梁のサービス。その秘密は次のページで詳しく紹介!

 

「劉国梁のサービスはまず、スイングがめちゃくちゃ速いんです。表(おもて)面と裏面から、左右の横上・横下・ナックルを完璧に出すことができて、それがまっすぐスーッと飛んでくる。だからレシーブする直前に当てた面や回転が判断できたとしても、ラケット面の角度の調整なんてできないですよ」(仲村)

ナックルサービスを交えた劉国梁の「七色の変化サービス」の秘密や、10cm単位でコントロールされたガシアンのロングサービス。そしてカットマン必見の、丁松の「打たせる」ロングサービスからの組み立てなど、今回も読んでためになる情報が満載。前・後編で終わらせるのは、ちょっともったいなかったですね……(柳澤)。

 

90年代半ばの卓球界に旋風を巻き起こした丁松。そのサービス理論は、カットマンなら必見

 


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