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中国リポート

『直通WTT大満貫・世界戦』第2ラウンド開幕。女子は五輪代表vs仮想・伊藤美誠

5月26日、今月3〜7日に第1ラウンドが行われた『直通WTT大満貫(グランドスマッシュ)・世界選手権』の第2ラウンドが河南省南陽市で開幕した。

男女シングルスは、第1ラウンドでベスト16に入った16名の選手によるトーナメント。混合ダブルスは12ペアが出場し、6ペアずつ2つのグループに分けてリーグ戦(3ゲームズマッチ)を行い、上位4ペアが準々決勝に進出する試合方式だ。

また、この第2ラウンドからは男女ダブルスも追加され、それぞれ4ペアが出場する。男子ダブルスに出場するのは、東京五輪・男子団体でダブルスを組むであろう馬龍/許シンと、樊振東/王楚欽、梁靖崑/孫聞、周啓豪/林詩棟。日本の水谷隼/丹羽孝希を想定した左利き同士のペアが出場することも考えられたが、五輪代表&Pカードの2ペア以外は、梁靖崑/孫聞が仮想・韓国(鄭栄植/李尚洙)、周啓豪/林詩棟が仮想・ドイツ(フランチスカ/ボル)や仮想・チャイニーズタイペイ(荘智淵/陳建安)といったところか。

女子ダブルスに出場するのは劉詩ウェン/陳夢、孫穎莎/王曼昱、陳幸同/銭天一、蒯曼/石洵瑶の4ペア。劉詩ウェン/陳夢のペアが出るということは、東京五輪・女子団体でもこのペアリングがダブルスの第一候補。シングルスは孫穎莎の2点起用が予想される。

 

孫穎莎、五輪団体戦ではエース格の2点起用か

 

昨日の26日は混合ダブルスのグループリーグと男女シングルス1回戦が行われた『直通WTT大満貫・世界選手権』の第2ラウンド。男女シングルス1回戦の結果だけお伝えしましょう。男子シングルス1回戦、第1ラウンドで予選リーグ敗退の屈辱を味わった許シンは、劉丁碩にストレート勝ち。同じく東京五輪代表の馬龍と樊振東も4ー0の快勝で、準々決勝に進んだ。

また、女子シングルス1回戦の結果を見ると、五輪シングルス出場の陳夢と孫穎莎はいきなり「仮想・伊藤美誠」のふたり、孫銘陽・張瑞と対戦。陳夢はストレート勝ちを収めたが、孫穎莎はゲームオールの大接戦の末に勝利している。やはりこの『直通WTT大満貫・世界戦』、表向きは代表選考会だが、実際には五輪代表を鍛える実戦の場だ。

 

●男子シングルス1回戦(ベスト8決定戦)
周啓豪 7、7、9、7 徐瑛彬
樊振東 9、9、7、6 張煜東
王楚欽 6、9、10、7 鄭培峰
馬龍 7、6、3、6 梁儼苧
許シン 9、7、9、7 劉丁碩
梁靖崑 9、5、ー8、ー6、8、ー9、8 周雨
徐晨皓 ー7、7、8、5、11 林詩棟
林高遠 6、ー9、7、4、8 方博

●女子シングルス1回戦(ベスト8決定戦)
陳夢 10、6、8、6 孫銘陽
王芸迪 2、9、ー7、ー9、ー9、8、9 石洵瑶
何卓佳 ー11、2、4、8、7 蒯曼
陳幸同 5、5、12、8 王暁トン
王曼昱 0、5、8、ー5、13 銭天一
劉詩ウェン 11、11、10、6 劉斐
孫穎莎 6、10、ー11、9、ー9、ー5、5 張瑞
顧玉ティン 8、3、ー5、ー6、ー5、10、5 朱雨玲

 

第1ラウンドの雪辱を期す許シン

第1ラウンド3位の馬龍。第2ラウンドでは優勝なるか

※写真は『直通WTT大満貫・世界戦』第1ラウンドより/写真提供:ピンパン世界

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