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伝説の「岩打つ波スマッシュ」。79年世界王者の小野誠治さんが『The Legends』に登場

満を持して、と言うべきだろうか。世界の舞台で活躍した、日本卓球界のレジェンドたちを紹介する人気の不定期企画『The Legends』。今日10月20日発売の2023年12月号では、79年世界選手権・男子シングルスチャンピオンの小野誠治さんが登場だ。

「日本が生んだ最後のシングルス世界チャンピオン」。いつの頃からか、そう呼ばれるようになって久しい小野さん。いわばオンリーワンの存在であり続けることは「気分が良いのでは?」と凡人は考えてしまうが、「私は本当に寂しいんですよ」と小野さんは言う。

1979年世界選手権優勝時の小野さん。22歳で頂点に立った

愛媛の小さな港町・三瓶町に生まれ、公立の中学から高校へ進学しながら、近畿大学入学後の猛練習で卒業直後に世界選手権優勝。卓球を始めて10年で世界の頂点へと駆け上がった小野さん。

人生の師と語る「熱海の樋口先生」こと故・樋口俊一とともに鍛え上げた、相手の決定打を狙い打つカウンタースマッシュ。ネットより低いボールも狙い打つ伝説の強打を、樋口は岩に打ち寄せる波になぞらえ、「岩打つ波スマッシュ」と名付けた。こういうネーミング、ゾクゾクしますね。

カメラのシャッタースピードが追いつかない、カミソリスマッシュのスイングスピード

小野が人生の師と仰いだ樋口俊一氏(写真後列)。写真は日本リーグ男子1部で100勝を達成した時のもので、前列右はヤマハ男子卓球部の安田出雲彦監督(当時)

大阪・東大阪の卓球場『高島塾』で、小野さんやともに世界で戦った高島規郎さんにインタビューし、「初出し」のエピソードも盛り込んだ『The Legends』。そろばん教室で初めてラケットを握った世界チャンピオンの、完全燃焼の卓球人生に迫ります(柳澤)。

現在は大阪・東大阪の『高島塾』で指導する小野さん。自らラケットを握り、お手本を見せることも

 

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