昨年11月に行われた世界卓球選手権(個人戦)ヒューストン大会、男女シングルス4回戦(ベスト8決定戦)。王国編集部のタローとアサノは、ベスト16に残った選手たちのサービスの連写(連続写真)を撮影した。
情報の共有が進んだ現代卓球では、トップ選手のスイングは洗練され、ひと目でわかるような個性的なスイングの選手はほとんどいなくなっている。しかし、サービスだけは別だ。相手のボールに影響されない「第1球目攻撃」であるからこそ、選手の個性や目指しているプレースタイルがハッキリ現れる。眺めているだけで、結構楽しい。
今回は撮影したサービス連写を男子編と女子編に分け、「世界のトップサービス これが常識!」と銘打って読者の皆さんにお届けする。今日、1月21日発売の最新号(3月号)は男子編で、男子NTの田㔟邦史監督に監修をお願いした。
長く国際大会を転戦し、トップ選手たちのプレーをつぶさに見てきた田㔟監督。「現場目線」だからこそ語れる言葉がある。
「中国選手でサービスがうまいのは王楚欽ですね。彼のアップ(上回転)はちょっと伸びるんですよ。だから同じスイング、同じ飛び方で下回転を出すと、あまり切れてなくてもよく効く」
「ジャーのサービスはめっちゃシンプル。そもそもサービスで得点しようと思っていない。低さとコースで安全第一って感じです」
「カルデラノのサービスはまさに“どナックル”でしょ」
モーションの工夫やサービスの回転量に対する考え方など、ためになるポイントはたくさんあるが、まずは「見ているだけで楽しめる」。十人十色のトップサービスをご堪能ください(柳澤)。
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