7月18日から岐阜・岐阜メモリアルセンターで開催中の『バタフライ 第43回全日本クラブ選手権』。大会2日目に男女50歳以上の部、男女65歳以上の部で決勝まで進行し、各種目で今年のチャンピオンクラブが決定。まず男子の結果からお伝えします。
〈男子50歳以上の部〉
優勝:TASK(千葉)
準優勝:FEVER(静岡)
3位:代々木クラブ(東京)、MAY YOUNG(東京)
男子50歳以上の部は、TASK(千葉)が初出場・初優勝の快挙。「2年前からクラブ選手権での優勝を夢見て、同級生に声をかけ続けた」(神谷監督)という神谷一成・大場慶育・石川雅尚の50歳コンビに、単複で貴重な働きを見せた左腕・佐藤卓司の布陣には隙がなく、強豪クラブを次々に連破。佐藤/神谷のダブルスがトップで全勝して流れを作り、神谷と石川が抜群の集中力と粘り強いプレーで接戦を制した。決勝ではFEVERのエース・西村雅裕に1点を奪われるも、4番で神谷がゲームオールの熱戦をものにして歓喜の優勝を遂げた。
「準備はしてきたつもりですけど、まさか優勝するとは思っていなくて、すごくうれしかったです。3回戦で卓精会さんに勝って、チームが勢いに乗れたかなと思います。みんなが予想以上の働きをしてくれました」(神谷監督)
〈男子65歳以上の部〉
優勝:秋山卓球(福岡)
準優勝:清友クラブ奈良(奈良)
3位:日産自動車追浜(神奈川)、八日市場VEGA SC(A)
男子65歳以上の部は、2022年にこの種目で準優勝だった秋山卓球が初優勝。モーションと球質の変化で対戦相手を翻弄した右ペンドラのテクニシャン・栗原万実と、非常に浅いグリップから鋭い攻撃とカットを繰り出す吉田勝之が確実な得点源となった。
秋山卓球はチームの代表だった秋山科素巳氏が2020年に逝去。「『秋山卓球という名前、どうするや?』という話があった時、クラブを継続して、特にこの全日本クラブ選手権では優勝目指してがんばっていきますということを秋山さんに伝えました。精一杯、秋山さんのことを思いながらやってきたつもりです」(上松省三監督)。日本の卓球史に「秋山卓球」の名を刻む優勝だ。2位の清友クラブ奈良は、大エースの勝英雄をメンバーがもり立てて決勝に躍進した。
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