「パリ2024パラリンピック卓球競技」クラス11(知的障がい)女子シングルス決勝。初出場の和田なつきが、東京パラリンピック金メダリストのプロコフェワ(NPA)を下して優勝。感涙の金メダル獲得となった。(上写真提供:日本肢体不自由者卓球協会、撮影:小中村政一)
安定性バツグンのカットを誇るベテラン、プロコフェワに対し、1ゲーム目を落とした和田だったが、ていねいなラリーで2ゲーム目を奪うと、一気に3ゲーム連取で勝利。準決勝の異質型、決勝のカット型と、いずれも対策練習の成果が現れた。リードを奪われても落ち着いて繋ぎつつ、要所を強打で決めるプレーが冴えた。
2023年の国際パラオープンで3大会連続優勝し、同年10月のアジアパラ競技大会で優勝したことで、パリパラの出場権を獲得した和田。昨年の大ブレイクでチャンスをつかんだ大舞台で、最高の結果を残した。
●女子シングルスC11 決勝
和田なつき 3(8-11, 11-8, 11-4, 11-4)1 プロコフェワ(NPA)
※NPA=Neutral Paralympic Athletes(中立のパラリンピック選手/プロコフェワはロシアの選手)
ツッツキやブロックなどで丁寧につなぐプレーが、接戦を制する要因となった和田(写真:ITTF)