後期日本リーグ北海道大会の女子1部の優勝争いは、6勝0敗で首位を走るサンリツと5勝1敗でそれを追う中国電力ライシスの最終日の直接対決までもつれる展開となり、最終戦で中国電力が勝利し2チームが1敗で並んだ場合は、得失率でサンリツを上回り逆転優勝という注目の一戦となった。
試合は1番で木村(中国電力)が三村(サンリツ)との異質攻撃対決を制すと、2番で井(中国電)がカット打ちに成長の跡を見せて牛嶋にストレート勝ち。2−0リードとなって勢いに乗る中国電力は、3番のダブルスで井・中森が全日本社会人の決勝で負けている永尾・三村を下して、中国電力がサンリツに3−0で勝利。最終戦で逆転優勝を決めた。
今季の団体戦の大会で優勝を続けている中国電力ライシス
中国電力は今季の団体戦は前期日本リーグ、全日本実業団、全日本団体、そして今大会の後期日本リーグと4冠を獲得。12月のJTTLファイナル4で優勝すればグランドスラム達成になる。
優勝を決めた中国電力ライシスの伊藤監督のコメントは以下の通り。
「優勝が続いていたので、正直プレッシャーはありましたが、その中で選手たちがしっかりやってくれたと思います。本当にうれしいです。
(最終戦は)チャレンジャーの気持ちを忘れずに、今まで練習してきたことをやるしかないという気持ちで戦ってくれたと思います。チームを引っ張ってほしい最年長の井と木村が本当に良い仕事をしてくれました。(第4戦の)十六フィナンシャルグループさんに負けて、チームが落ち込みがちだったのですが、そこから井と木村が引っ張ってくれました。そうした姿勢がサンリツさんとの試合でのふたりのプレーにつながったんだと思います。
団体戦は5番までありますので、誰かが落としても誰かがカバーすればいいと思いますし、5番まででみんなで3点を取るという気持ちは変わらずやっていきたいと思います。
(グランドスラムは)狙いたいという気持ちは正直あります。選手たちはやりたいことがいろいろとある中で、それを我慢して一生懸命に練習に時間を費やしています。その結果が試合につながればと思います」(伊藤監督)
2位のサンリツは最終日の第1試合でレゾナックを3−2の僅差で破って全勝を保って中国電力ライシス戦に臨んだが、中国電力の勢いの前に手が出なかった。それでも選手個々の頑張りが光り、2位を勝ち取った。3位には前期に続いてデンソーが入り、4位は十六フィナンシャルグループが入った。
JTTLファイナル4には、中国電力ライシス、サンリツ、デンソー、十六フィナンシャルグループが出場権を勝ち取った。
【女子1部最終順位】
1位:中国電力ライシス(6勝1敗)
2位:サンリツ(6勝1敗)
3位:デンソー(5勝2敗)
4位:十六フィナンシャルグループ(4勝3敗)
5位:レゾナック(3勝4敗)
6位:エクセディ(3勝4敗)
7位:広島日野自動車(1勝6敗)
8位:神戸松蔭女子学院大学(0勝7敗)
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