卓球界の老舗であり、ボールメーカーとしても最大手の日本卓球株式会社(ニッタク)が昨日株主総会を終え、新代表取締役社長に北岡謙一郎(前取締役社長代行)が就任した。北岡氏は前社長の北岡功氏の長男で、現在44歳。若き社長の誕生となった。前任の北岡功氏は顧問に就任。
ニッタクはプラスチックボールの世界的ブランドであり、過去に五輪や世界選手権の使用球となっている。また、自社生産のボールは高品質で、国内のシェアNo.1を誇り、コロナ期もまっさきに抗菌ボールなどを開発してきた。
また伊藤美誠選手、早田ひな選手、石川佳純さん、森薗政崇選手の用具サポートを続けて、ラケット、ラバー、アパレルでも高品質の商品を市場に提供している。
●北岡謙一郎新社長のコメント
「会社創立から104年が経ち、この老舗の会社をまずどう存続させていくのか。それはまず利益を出しつつ、社会に求められる会社でなければいけません。キーワードは『人』です。ニッタクという会社は今まで『人』を大事にしてきました。
それは商品を買っていただくお客様であり、卓球ショップ様であり、働く社員、そして、協力会社、協会、メディアの皆さんです。それらの方々に支えていただいてここまでニッタクは続いてきました。これからも『人』を大事にしたいと考えています。
社員全員にも楽しく仕事をしてもらい、良い商品を供給していきたい。そのためにはもちろん私一人でできません。社員と一緒になって会社を発展させ、卓球界、スポーツ界に貢献していきたいと思います。
ボールでは皆さんに知ってもらえるようになっていますが、ラバー、ラケット、シューズではまだまだ伸びる余地はあります。これからも社員が一丸となって良い商品を提供していきます。ご指導のほど、よろしくお願いいたします」
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