3月15・16日の両日、長野市のホワイトリングで、中学2年までの若い選手を対象とした「第2回伊藤美誠杯 卓球ワールドチャレンジ in NAGANO」が開催された。大会最終日には、伊藤美誠選手と水谷隼さんの金メダルコンビが復活した。
イベントでマイクを握った水谷さんは、イベント慣れした様子で「こうして伊藤選手と並ぶと、解散した芸人が再びコンビを組むみたいですね」と挨拶し、会場を和ませた。しかし、まじめに金メダリストの技術を学ぼうとしていた小・中学生からはわずかな笑いがこぼれ、隣の伊藤美誠選手も苦笑い。講習会の内容は卓球少年少女からため息が出るほど素晴らしいものであった。
イベントでの伊藤美誠選手と水谷隼さん
イベントでの記念撮影
大会が無事に終わった後の囲み会見で、伊藤選手は「大会では素晴らしいレベルのプレーが見られました。この大会から世界に飛び出す選手が出てほしい」とコメント。スペシャルゲストとして招待された水谷さんは「かなり前に声をかけていただきました。伊藤美誠ちゃんが試合に来られない可能性もあったので、少しでも力になりたかったです。参加選手は全国クラスで、非常にレベルの高い選手でした」と続けた。
水谷さんをゲストに迎えた理由について伊藤選手は、「私が呼ぶとなったら水谷くんしかいません。卓球で金メダルを取ったのは水谷くんだけですし、二人で講習会をやったのも初めてなので、私も勉強になりました」と語った。
今後の伊藤選手について期待を問われると、水谷さんは「5月には世界卓球も控えています。彼女の卓球を5歳から見てきましたが、これで終わる選手ではありませんので、もう一度復活を期待したいです」とエールを送った。
伊藤選手は「世界卓球ではシングルスでメダルを獲りたいと思っています。イベントのときには(水谷さんと)楽しめました。卓球のときだけは本当にまじめなので……」と話すと、水谷さんは「ちょっと待って(笑)。なんで卓球のときだけまじめなの?」と返し、伊藤選手は「卓球を一緒にやってきてよかったと心から思いました。本当に楽しかったです」とコメントした。
水谷さんが「今回、ぼくが来たことで(伊藤さんには)大きな借りができたと思うので、いつか返してほしいです(笑)」と締めくくり、いつもの「ミマジュン」トークでイベントを終えた。
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<伊藤美誠杯 結果>
●男子シングルス準決勝
高森健太(愛知・愛工大名電中)3-1 丹波颯音(大阪・Dream卓球クラブ)
大野颯真(神奈川・木下アカデミー)3-1 山崎勇人(静岡・服織中)
●決勝
高森健太 3-1 大野颯真
男子シングルス優勝:髙森健太
男子シングルス準優勝:大野颯真
男子シングルス3位:丹波颯音
男子シングルス3位:山崎勇人
●女子シングルス準決勝
石田心美(福岡・石田卓球N+)3-1 高橋青葉(神奈川・木下アカデミー)
瓜生日咲(神奈川・木下アカデミー)3-1 佐久間結生(大阪・貝塚二中)
●決勝
石田心美 3-0 瓜生日咲
女子シングルス優勝:石田心美
女子シングルス準優勝:瓜生日咲
女子シングルス3位:髙橋青葉
女子シングルス3位:佐久間結生
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