卓球王国 2024年12月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
仲村渠功

中南米オリンピック最終予選会

チリ・サンチャゴでRIOオリンピックの最終選考会が4月1日~3日に開催された。驚いたことに公式卓球台はリオ、東京オリンピックで採用が決まっている日本のメーカー「SAN-EI」だった。男女各6名の代表権を巡っての最終予選会。代表の決定方法は毎日男女2名を決め、初日代表に成れなかった選手は2日目・3日目にチャンスがあるトーナメント(ノックアウト)方式。昨年パンアメリカ選手権で優勝したカルデラーノCALDERANO Hugo(Brazil)を除く男子5名、女子6名の代表をめぐって、男子37名、女子35名が参加した。

<初日予選通過者>

男子PEREIRA Andy(Cuba), CAMPOS Jorge(Cuba)

女子DIAZ Adriana (Puerto Rico), RUANO Lady(Colombia)

<2日目予選通過者>

男子AFANADOR brian(Puerto Rico), MADRID Marcos(Mexico)

女子KUMAHARA Caroline(Brazil), GUI Lin(Brazil)

<3日目予選通過者>

男子TSUBOI Gustavo(Brazil)

女子SILVA Yadira(Mexico),ARVELO Gremlis(Venezuela)

男子:ブラジル2名、キューバ2名、プエルトリコ1名、メキシコ1名

女子:ブラジル2名、プエルトリコ1名、メキシコ1名、コロンビア1名、ベネズエラ1名

卓球後進国の中南米は世界レベルに比較し技術レベルが低く、また遠距離の大会も経済的余裕がない為、卓球先進国の様に世界ランキングを上げるための国際大会には殆ど参加出来ません。 アメリカ大陸内の各地域大会(南米大会、中米大会、カリブ大会)、中南米大会、パンアメリカ大会とそれぞれの大会で上位に入ることを目標に練習しています(代表者の半数は欧州で訓練しているが…)。

オリンピックに参加する為に、世界ランキングで一喜一憂することなく、アメリカ大陸の一番大きなパンアメリカ大会の成績で最終予選会に臨むことが出来るからです。

自力で掴む厳しい目標だが、決して良い環境でない中でも、卓球に人生を掛けている選手達に拍手を送りたいと思った中南米予選会でした。

 

関連する記事