<卓球王国2022年8月号より>
『ヴェガ』でも『オメガ』でもない。XIOMから待望の新作ラバーが登場。その名も『ジキル&ハイド』。二重人格を題材とした小説のタイトルが由来のこのラバーは、怪物級のスピンと驚くべきコントロールという、本来なら矛盾するはずの相反する二面性を兼ね備えているという。4月に2機種が発売され、11月にさらに4機種が発売される予定だ。
今回紹介するのは『ジキル&ハイド V47.5』。シリーズの中では最もスポンジが軟らかく、中~上級者を募り行われた『卓球グッズ2022』の試打企画でも軒並み高評価を獲得した。
「日本の卓球愛好者は、ものすごく性能が良いラバーよりも、扱いやすいラバーを買う人のほうが圧倒的に多いです。『ジキル&ハイド V47.5』はそんな人たちに向けたラバー。ラバーの性能はもちろん良いですが、何か尖った性能があるわけではありません。しかし、尖っていないからこそ扱いやすい。誰が使っても『ジキル&ハイド』の性能を体感することができます」
そう語るのは、XIOMの日本販売元である卓永の鶴高寿さん。上級の性能を持ちながらも、誰もが使いやすいように設計されているこのラバーは、使用者の力を最大限に引き出してくれるという。
実際に、中級者である筆者が『ジキル&ハイド V47.5』を試打したところ、その安心感に驚かされた。シートは強いが、スポンジが硬すぎずにしっかりとボールをつかんでくれるため、多少アバウトにスイングをしても弧線を描いて相手コートにボールが吸い込まれていく。凄まじい威力こそないが安定性はピカイチ。まさしく「振れば入る」ラバーだと感じた。
XIOMが満を持して発売した『ジキル&ハイド V47.5』。価格設定はやや強気に感じるが、それも納得の性能。XIOMの「新たな顔」となるラバーを、ぜひ一度お試しあれ。
●スピン系テンション裏ソフト
●¥7,150(税込)
●厚さ:2.1・1.9・1.7㎜
●カラー:レッド・ブラック・マゼンタ
●スポンジ硬度:47.5度
●㈱卓永(XIOM日本販売元)03・6206・0995
photo >> Yoshinori Eto
text >> Masataka Nakano
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