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パリ五輪前の国際大会のラストマッチ。WTTスターコンテンダー バンコクで決勝トーナメントがスタート

7月2日からタイ・バンコクのフアマーク・インドアスタジアムで行われている『WTTスターコンテンダー バンコク』。シニアの国際大会としては、7月27日に開幕するパリ五輪の前に行われる大会はこれが最後。3日に予選ラウンドが終了し、昨日の4日から決勝トーナメントがスタートした。各種目の1回戦の結果は下記のとおり。

〈男子シングルス〉●決勝トーナメント1回戦
田中佑汰(個人) 3、9、3 ブラッソー(フランス)
宇田幸矢(協和キリン) −7、6、−6、9、10 モンテイロ(ポルトガル)
黃鎮廷(香港) −8、8、−7、7、10 及川瑞基(岡山リベッツ)

・モンテイロとの左腕対決を際どく制した宇田、ストレート勝ちを収めた田中が2回戦進出。及川は香港のエース黃鎮廷をゲームカウント2−1とリードしたものの、惜しくもゲームオールジュースで敗れた。張本智和、篠塚大登、松島輝空らシード勢は今日の2回戦から登場する(戸上隼輔は欠場)。

モンテイロとの左腕対決を制して2回戦に進出した宇田幸矢

〈女子シングルス〉●決勝トーナメント1回戦
芝田沙季(ミキハウス) 6、2、8 李昱諄(チャイニーズタイペイ)
佐藤瞳(ミキハウス) 6、8、10 カマス(インド)
橋本帆乃香(ミキハウス) 3、3、4 ククルコバ(スロバキア)
王意如(チャイニーズタイペイ) −9、9、7、8 笹尾明日香(日本生命)

・芝田、佐藤、橋本のミキハウストリオが快勝で2回戦進出。パリ五輪代表組では、早田ひなは女子シングルスには出場せず、平野美宇は大会直前で欠場。張本美和が今日の2回戦で橋本と対戦する。両選手は1月の全日本選手権でも接戦を演じており、今回も白熱の一戦となりそうだ。その他、伊藤美誠、長﨑美柚、木原美悠が2回戦から出場する。

インド女子の五輪団体代表プレーヤー、カマスに快勝した佐藤瞳

〈男子ダブルス〉●決勝トーナメント1回戦
宇田幸矢/吉村真晴(協和キリン/株式会社SCOグループ) −9、−7、7、5、9 姚鈞涛/陳顥樺(香港)
松島輝空/張本智和(木下グループ/智和企画) 6、4、7 シティサック/ナパット(タイ)
高承睿/荘智淵(チャイニーズタイペイ) 7、7、6 マドリッド/英田理志(メキシコ/タカシマアカデミー)

〈女子ダブルス〉●決勝トーナメント1回戦
木原美悠/張本美和(木下グループ) 5、−8、15、4 ドラゴマン/スッチ(ルーマニア)
橋本帆乃香/佐藤瞳(ミキハウス) 1、4、5 ユ・イエリン/チェ・ナヨン(韓国)

〈混合ダブルス〉●決勝トーナメント1回戦(ベスト16決定戦)
張本智和/早田ひな(智和企画/日本生命) 5、−10、8、7 デサイ/ゴルパデ(インド)

・男女ダブルスでは、国際ペアのマドリッド/英田がチャイニーズタイペイペアに敗れたものの、その他の4ペアは順当に準々決勝進出を決めた。そして混合ダブルスでは、張本/早田がインドペアとの接戦に勝利。ラリー戦に強いデサイ、バック粒高のゴルパデの粘り強いプレーに苦しめられたが、ゲーム終盤での連続得点で振り切った。

今大会にはパリ五輪・混合ダブルスの第2シードを争う林鐘勲/申裕斌(韓国)も出場しており、両者のポイント差は「210」。張本/早田とは反対のブロックに入ったために決勝まで対戦しないが、韓国ペアが決勝に進出した時点で、張本/早田が決勝で勝利しても両ペアの差は「180」しか縮まらず、逆転はできない。自力では第2シードは獲得できないのが現状だが、まずは優勝に向けて目の前の一戦に勝利するだけだ。

インドのクセ球ペアに対し、勝負所で高い集中力を見せた張本(左)/早田

張本(右)/木原はルーマニアのエースペアを3−1で下した

※写真提供:すべてWTT

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