卓球王国 2024年12月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

定通制、シングルスは井上晃希と谷津琴音が初優勝!

例年より早い開催となった全国高等学校定時制通信制卓球大会、通称「定通制」。団体に続き、シングルスでも王者が決定した。

【男子シングルス】
優勝:井上晃希(日本航空(通)/山梨)
準優勝:掛川涼雅(日本航空(通)/山梨)
3位:勝田心之介(日本航空(通)/山梨)、伊東珀(松本国際(通)/長野)

男子シングルスは準決勝・決勝と2度の同士討ちを制した井上(日本航空(通)/山梨)が初優勝を果たした。

現在2年生の井上は、通信制に通う前は強豪・埼玉栄高に在籍。高校入学前に手術していたかかとが細菌に感染し、在学中に半年ほど入院。出席日数が足りず、地元福岡に帰郷した。周りの支えもあり、現在は通信制の学校に通いながら、思う存分卓球を楽しんでいるという。

「両親、埼玉栄高の監督、クラブチーム(水城TTS)、病院の先生とたくさんの人に支えられて優勝することができてとてもうれしいです」(井上)

 

優勝の井上。個々の技術の精度の高さが光った

井上は団体優勝と合わせて今大会2冠を達成した

準優勝の掛川(日本航空(通)/山梨)は、5回戦で古屋(地球環境(通)/長野)との激闘を制して勢いに乗り、決勝へ勝ち進んだ。勝田(日本航空(通)/山梨)は、優勝を狙える実力も十分にあったが、準決勝で井上に2-1リードから逆転を許し、惜敗。伊東(松本国際(通)/長野)は堅実なブロックで粘り強く戦い、3位入賞と健闘した。

準優勝:掛川涼雅

3位:勝田心之介

3位:伊東珀

 

【女子シングルス】
優勝:谷津琴音(大宮中央(通)/埼玉)
準優勝:髙木陽菜(徳島中央(通)/徳島)
3位:福毛めい(佐世保中央/長崎)、伊東美茜(有朋(通)/北海道)

女子シングルスは、初戦から決勝まで落としたゲーム数わずか「1」と安定した勝ち上がりを見せた左腕の谷津(大宮中央(通)/埼玉)が初優勝。「前半はバックでのミスが多かったのですが、試合を重ねるごとに調整できました。決勝の相手はバック表で、普段両面裏ソフトの選手としか練習していなくて異質に慣れていなかったのですが、試合後半はうまく対応することができました。全体的にラリーでは冷静にコースを狙えていたと思います!」(谷津)。

安定感のある両ハンドを武器に、頂点へと駆け上がった谷津

ベンチに入った仲田先生と一緒にパチリ

髙木は準決勝で第1シードの伊東(有朋(通)/北海道)のカットを確実に攻略して準優勝。決勝でも1ゲーム目を奪うなど、善戦した。福毛(佐世保中央/長崎)は投げ上げサービスを武器に快進撃を見せ、ベスト4。伊東は危なげない勝ち上がりを見せたが、準決勝では髙木の強打に手を焼いた。

準優勝:髙木陽菜

3位:福毛めい

3位:伊東美茜

 

関連する記事