10月28日から奈良・ロートアリーナ奈良で開催されていた全日本選手権カデットの部は全日程が終了。今日は男女シングルス13歳以下、14歳以下でチャンピオンが決定した。
【男子シングルス13歳以下】
優勝:岡本翼(木下アカデミー・神奈川)
準優勝:郡司景斗(愛工大名電中・愛知)
3位:中野琥珀(野田学園中・山口)、畠山陽(新発田ジュニア・新潟)
男子ダブルス決勝に続いて決勝で対戦となった岡本と郡司。1ゲーム目は郡司が奪うも2ゲーム目以降は岡本が落ち着いてバック対バックから主導権を奪って3-1で逆転勝利。4ゲーム目中盤からは思い切りの良い回り込み強打をビシバシ打ち込んで勝負を決めた。岡本はダブルスとの2冠を達成。一方の郡司は単複ともに準優勝と悔しい結果となった。
【女子シングルス13歳以下】
優勝:佐藤希未(貝塚第二中・大阪)
準優勝:井上真夕(ミキハウスJSC・大阪)
3位:新谷莉央(ミキハウスJSC・大阪)、渡邉ひかり(La.VIES・千葉)
女子13歳以下は大阪対決を制した佐藤が2019年全日本カブ以来の全国タイトル獲得。決勝はフルゲームまでもつれ、5ゲーム目も佐藤のリードから井上が追い上げて9-9となるも、ここで井上が痛恨のサービスミス。次の1本を佐藤が奪って頂点に立った。前・中陣でしっかりと回転をかける両ハンドは威力と安定感を兼ね備える佐藤。優勝を決めてハニカミながら観客席からの声援に応えた。
【男子シングルス14歳以下】
優勝:持田陽向(愛工大名電・愛知)
準優勝:中城瑛貴(松山卓球教室・愛媛)
3位:渡部民人(星槎中・神奈川)、岩井田駿斗(野田学園中・山口)
男子14歳以下決勝は第2シードの持田と準決勝で全中2位の渡部を破った中城の対戦。勢いに乗る中城に対し、持田はサービス・レシーブでうまく待ちを外して得点。ゲームカウント2-0から1ゲームを奪われたが、それでも慌てず4ゲーム目を奪って自身初の全国タイトル獲得となった。男子13歳以下とダブルスではタイトルを逃した愛工大名電勢だが、これで3大会連続男子14歳以下のタイトル獲得となった。
準優勝の中城も堂々たる体躯から威力とセンスを兼ね備えたバックドライブを連発して大ブレイク。渡部との準決勝では5ゲーム目に9-10でマッチポイントを握られながら3本連取で逆転勝利を収めた。
【女子シングルス14歳以下】
優勝:張本美和(木下アカデミー・神奈川)
準優勝:小塩悠菜(星槎中・神奈川)
3位:大野紗蘭(石田卓球N⁺・福岡)、立川釉菜(明徳義塾中・高知)
女子ダブルスを制した張本と小塩が2冠をかけて決勝で対戦。序盤から張本が台上で先手を奪い、2ゲームを連取。3ゲーム目、小塩も意地を見せて追い上げたが張本が逃げ切ってストレートで優勝を決めた。圧巻の実力で快勝を続けた張本は昨年の女子13歳以下に続くカデットタイトル獲得となった。
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