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「ハリケーン」復活。平野美宇の選考会V「誰に勝ちたいというよりも、レベルの高い全員に勝たなければ代表になれない」

 

伊藤美誠にストレート勝ち。
「誰に勝ちたいというよりも、
レベルの高い全員に勝たなければ
代表になれないと思う」(平野)

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<パリ五輪選考会 全農カップTOP32船橋大会・平野美宇の優勝への軌跡>
●女子1回戦
平野美宇 −6、5、7、2、7 面手凛(山陽学園中)
●女子2回戦
平野美宇 −10、−7、7、−9、6、5、9 横井咲桜(四天王寺高)
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まさに薄氷を踏むような試合展開で、横井を退けた平野の初日。「リードされていた時に、ここで負けてられないという気持ちがすごくあったので、本当に強い気持ちを持って最後の一球までプレーできたことが勝ちにつながったかなと思います」(平野)
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●女子 準々決勝
平野美宇(木下グループ)  8、10、1、5 伊藤美誠(スターツ)
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平野は準々決勝では世界ランキング5位、五輪シングルス銅メダリストの伊藤美誠(スターツ)に完勝した。試合後のミックスゾーンで平野は冷静に試合を振り返った。
「前回の選考会の結果で、伊藤選手と準々決勝で当たる組み合わせになるのはわかっていたので、練習したことをしっかり発揮して勝つことができてすごく良かった。今日はサービス・レシーブが良くて、積極的にいけたことが良かったと思うし、横井選手に対して危ないところから挽回できたのが、(伊藤戦の)1ゲーム目の出だしからの良いプレーにつながったと思います」
「私は残念ながら世界選手権に行けなかったけど、その期間でしっかり練習もできたので、それを明日(大会2日目)も発揮できるようにしたいです。積極的にいけたのはぎりぎりの試合(横井戦)に勝ったので、気持ちがそこで強くなったんじゃないかなと」
「もちろん(パリ五輪に)出たいという気持ちは強いですが、まずは目の前に集中して準備したいと思います。今は伊藤選手はもちろん強いですし、他の同じ年の選手や若い選手も強いので、誰に勝ちたいというよりも、レベルの高い全員に勝たなければ代表になれないと思うので、本当に全員に勝つつもりで練習だったり、試合をしたいですね」

そして、平野は大会2日目、準決勝で芝田沙季(ミキハウス)に競り勝ち、決勝では早田に逆転勝ちして優勝を決めた。早田戦の2ゲーム目に大量リードされながらも、諦めずに食い下がり、ゲームを落としたものの3ゲーム目以降は流れを引き寄せた。

 

準々決勝の伊藤美誠と対戦する平野(向こう側)はストレートで伊藤を下した

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●女子準決勝
平野美宇 7、−2、8、−8、5、9 芝田沙季(ミキハウス)
●女子決勝
平野美宇 −9、−8、4、9、3、5 早田ひな
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