5月3〜7日、河南省新郷市の平原（建業）体育センターで行われた『2021直通WTT大満貫（WTTグランドスマッシュ）・世界選手権』。女子シングルスは丁寧の欠場が事前に発表されたが、男子と同じく36名の選手が出場し、5ゲームズマッチの予選リーグと7ゲームズマッチの第2ステージで優勝を争った。結果は下記のとおり。
〈女子シングルス〉●予選リーグ（勝／敗）
A
1位：陳夢（4/0） 2位：王暁トン（2/2）
3位：朱思冰（2/2） 4位：楊惠菁（2/2）
5位：郭艶（0/4）
B
1位：孫穎莎（3/0） 2位：蒯曼（2/1）
3位：臧小桐（1/2） 4位：孫芸禎（0/3）
C
1位：王曼昱（4/0） 2位：石洵瑶（2/2）
3位：劉煒珊（1/2） 4位：覃予萱（1/3）
5位：斉菲（1/3）
D
1位：朱雨玲（3/0） 2位：張瑞（2/1）
3位：李佳イ（1/2） 4位：呉洋晨（0/3）
E
1位：劉詩ウェン（4/0） 2位：顧玉ティン（3/1）
3位：徐奕（1/3） 4位：郭雨涵（1/3）
5位：黄頴琦（1/3）
F
1位：王芸迪（3/0） 2位：銭天一（2/1）
3位：王暢（1/2） 4位：陳熠（0/3）
G
1位：陳幸同（4/0） 2位：孫銘陽（2/2）
3位：范思琦（2/2） 4位：張遅（1/3）
5位：楊屹韵（1/3）
H
1位：劉斐（3/0） 2位：何卓佳（2/1）
3位：韓菲兒（1/2） 4位：劉銘（0/3）
●第2ステージ・準々決勝
陳夢 5、6、1、7 劉斐
朱雨玲 9、3、13、8 劉詩雯
王芸迪 -9、13、-7、6、9、9 王曼昱
孫穎莎 9、8、7、5 陳幸同
●準決勝
陳夢 9、9、10、-8、8 朱雨玲
孫穎莎 5、-5、7、-10、7、6 王芸迪
●3位決定戦
王芸迪 12、7、6 朱雨玲
●決勝
陳夢 -10、7、3、-9、7、3 孫穎莎
女子シングルス表彰。左から準優勝の孫穎莎、優勝の陳夢、3位の王芸迪
女子シングルス優勝は陳夢。決勝では昨年11月の女子ワールドカップ決勝、ITTFファイナルズ準決勝で勝利している孫穎莎にまたしても勝利。接戦となった5ゲーム目を6−7のビハインドから5点連取で奪うと、6ゲーム目は一気に突き離した。
「5ゲーム目の後半はしっかりプレーできて、その後は落ち着いて試合をコントロールできた。今回の直通賽を振り返ると、良いところもあれば悪いところもあるという感じで、最初は環境への適応や自分の状態などは決してベストではなかった。一つひとつの試合を通じて少しずつ調整し、試合に集中していくことができました」（陳夢）。
同士討ちでの強さが際立っている陳夢。安定したプレーで優勝
今年1月で27歳になった陳夢。このまま東京五輪に出場すれば、五輪が1年延期されたという事情はあるにせよ、中国女子代表の五輪デビューとしては最も遅い記録になる。バックドライブでの連続攻撃は年を追うごとに威力と精度を増し、フォアに飛びついた時も打球点を落とさない。
フィジカルを生かして動き回る丁寧や、対戦相手を速さで圧倒する劉詩ウェンのような際立った特徴はないが、ジワリジワリとプレーの完成度を高めてきた。今や彼女に勝つのは至難の業だ。
一方、またも陳夢に敗れた孫穎莎は「夢姐（陳夢）には何回か連続で負けていて、バックハンドのパワーやスピード、全体的なレベルではまだ一定のレベルの差がある」とコメントした。
「試合前は技術や戦術についていろいろと考えました。5ゲーム目に7−6のリードから一気に逆転されてしまい、6ゲーム目は気持ちが少し落ちてしまって、決め切れないボールが多かった。すべての試合を終えて、これまでの練習の成果はある程度出せたけれど、まだ強化が必要な部分はたくさんあります」（孫穎莎）。
陳夢のバック連打に屈した孫穎莎は準優勝
また、団体戦と混合ダブルスでの東京五輪出場が有力視される劉詩ウェンは、準々決勝で朱雨玲にストレート負け。3月下旬の全中国運動会予選では、快調なプレーで右ひじの手術からの復帰戦を飾ったが、今大会の成績は振るわなかった。天才少女と言われた劉詩ウェンも4月で30歳。速さだけで勝負するのは厳しくなっているが、まだまだ元気なプレーを見せてほしい。
劉詩ウェンは女子シングルスでベスト8
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