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世界卓球アジア予選、戸上隼輔に25番目のシングルスの切符。日本は全種目で出場枠確定

1月13日までカタール・ドーハで行われた2023年世界卓球選手権ダーバン大会(個人戦)のアジア大陸予選。男子シングルスで25〜32位決定戦に進んでいた戸上隼輔(明治大)が、3試合を勝ち抜いて25位となり、アジア大陸のシングルス枠「25」の最後のひとつを獲得した。25〜32位決定戦の結果は下記のとおり。

〈男子シングルス〉●25〜32位決定戦
戸上隼輔 9、8、3、7 アリ・クハドラウィ(サウジアラビア)
●25〜28位決定戦
戸上隼輔 9、8、ー9、9、4 No.アラミヤン(イラン)
●25位決定戦
戸上隼輔 8、ー9、ー7、3、2、8 クエク(シンガポール)

戸上は25〜32位決定戦で、グループ9決勝で篠塚大登に敗れたアリ・クハドラウィにストレート勝ち。25〜28位決定戦では、17〜24位決定戦で及川瑞基に敗れたNo.アラミヤンを下した。その勝ち上がりからもわかるように、敗戦に次ぐ敗戦の先にある順位決定戦は、心理的にも厳しいステージだ。

ダーバン行きの最後の切符を懸けた25位決定戦の相手は、まだ16歳のクエク(シンガポール)。2021年の世界ユース選手権U-15で3位、U-15世界ランキング1位に立ったこともあるシンガポール期待の若手。グループトーナメント初戦では、世界ランキング39位のグナナセカラン(インド)を4ー3で破る波乱を起こした。

YGサービスを交えた巧みなフォアサービスから、前陣でタッチの柔らかい両ハンドドライブを放つクエクにゲームカウント1−2とリードされた戸上。しかし、ここから気合いを入れ直し、攻めの姿勢を貫いて3ゲーム連取。勝利の瞬間も笑顔はなかったが、ベンチの田㔟邦史・男子NT監督とハイタッチを交わし、ようやく安堵の笑顔を見せた。

これで男女シングルスの出場枠「5」、男女ダブルス・混合ダブルスの出場枠「2」という1協会に与えられる個人戦5種目の最大出場枠をすべて獲得した日本。3月発表の世界ランキング推薦の出場枠獲得も可能だったが、戸上が自力で最後の1枠をつかみ取ったことは大きな意味を持つ。さあ、次はいよいよ全日本選手権だ。

タフな順位決定戦を勝ち抜き、自力で世界選手権のシングルスの切符を手にした戸上隼輔(写真は22年世界選手権団体戦)

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