卓球王国 2021年10月21日 発売 vol.295
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水谷隼全インタビューvol.3「その言葉のすべて」2008年全日本2連覇

決勝の最終ゲームの水谷。気合いも十分で、完璧な集中力を見せて優勝をたぐり寄せた

 

世界の強豪と切磋琢磨する練習と試合。孤独に耐えながらも強化されるメンタル。そういったドイツの環境を離れることがどのような影響を及ぼすかは誰もわからない。水谷隼をドイツで見守ってきたアミズィッチコーチは、彼の決定に大きく失望していた。「世界チャンピオンになれるだけの逸材なのに……」。

のちに水谷のこの決断に下される評価は二つしかない。

厳しい環境からの逃避と評されるか、ストレスから解放され、自由を得たことの勝利と評されるか。

その彼の前に立ちはだかるのは3月の北京五輪アジア大陸予選と、8月の北京五輪。マスコミの注目が女子に集まるのが最近の卓球界の常だが、この異能な才覚を持つティーンエイジャー水谷隼のプレーから目を離すことはできない。

日本には他国がうらやむほどの才能あふれる少年たちがいる。その中で、日本の輝く未来の扉を開ける鍵は、この18歳の水谷隼が握っている。

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◆水谷隼 みずたに・じゅん

1989年6月9日生まれ、静岡県出身。全日本選手権バンビ・カブ・ホープスでそれぞれ優勝、ジュニアで男子史上初の3回優勝、一般では昨年17歳7カ月で優勝し、史上最年少優勝の記録をうち立てた。ドイツのブンデスリーガ1部『デュッセルドルフ』でプレー。この春、青森山田高を卒業し、明治大学に入学する。世界ランク29位(2008年2月現在)

 

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