女子決勝に続いて行われた男子決勝は、昨日の準決勝で後期1位・協和キリンを破って初の決勝進出を決めた日鉄物流ブレイザーズと後期2位の東京アートの対戦。昨日の勢いそのままに、日鉄物流ブレイザーズが衝撃の3-0勝利で初のファイナル4優勝を果たした。
【JTTLファイナル4 男子決勝】
〈日鉄物流ブレイザーズ(後期4位) 3-0 東京アート(後期2位)〉
○田添 -10、6、-6、7、7 高木和
○定松 9、6、-7、7 吉田
○松下 -6、12、9、5 吉村
決勝が今回のファイナル4初試合となった東京アートは1番にベテランの高木和卓を起用。対する日鉄物流ブレイザーズはゴールド選手の田添健汰(木下グループ)。試合は打ち合いとなったが、田添がリーチを活かした一発で勝利をあげ、まずは日鉄物流ブレイザーズが先制点を奪う。いきなりフルゲームの試合をものにし、良いスタートを切った日鉄物流ブレイザーズに対して、東京アートは2番の39歳・吉田海偉で流れを引き戻したいところ。だが定松祐輔が前陣に貼り付き、打点の速いバック連打で吉田のプレーを封じる。吉田の代名詞である得点パフォーマンスも影を潜め、定松が日鉄物流ブレイザーズ・杉井監督も「あの勝ちが大きかった」と振り返った大きな1勝をチームにもたらした。
初優勝に向けて猛進する日鉄物流ブレイザーズの勢いは、吉村和弘でも止められない。吉村のボールに相性の良い松下海輝が積極的なプレーで得点を重ねる一方、吉村は松下のリズムや球質に合わずミスを連発。松下も日鉄物流ブレイザーズベンチも得点の度に勢いを増し、一気に東京アートを押し切って日鉄物流ブレイザーズが悲願のファイナル4初優勝。史上初めて前・後期リーグで優勝経験のないチームのファイナル4の頂点に立った。
東京アートは、昨日の試合がなくなり、いきなり決勝という難しさもあったはず。経験豊富なベテラン2人を1、2番に並べ、落ち着いて試合に入りたいところだったが、高木和でも、吉田でも日鉄物流ブレイザーズを止められなかった。
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