卓球王国 2024年10月21日 発売
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インタビュー

【あなたの町の卓球ショップ vol.7】 「『濵田君、今日は店にいる?』と電話をくれるお客様もいて、それはとてもうれしいですね」。大阪市浪速区・ハマダ卓球

 

 

しかし、コロナ禍により海外からの旅行客が激減してしまう。「ほんまに(海外からのお客さんが)ゼロになりましたね。でも、ここ最近は徐々に外国人のお客様も戻ってきてくれています」と濵田社長。コロナ前のインバウンドでは特に中国からの来店が多かったため、そのための苦労もあったという。

「卓球用品ですからやはり海外では中国人のお客様が多く、ぼくは中国語ができず、お客様も日本語ができないので、お互いに片言の英語でのやり取りになるのでなかなか難しかったです。

スマホで画像を見せて『これがほしい』と言われるのですが、その方が卓球をしている場合はすんなりいきますが、友人に頼まれて買いに来た時は説明に一苦労します。ラバーだったら赤と黒があることも知らなかったり、厚さもわからなかったり。まずはそこからの説明です。ラバーとラケットを買っていただいて、ラバーを貼ってほしいと言われて、シェークならば問題ないのですが、中国式ペンの場合はグリップ部分を空けて貼るのか、シェークみたいに柄の部分から貼るのかを説明したり……。思い出すだけでも大変でしたね(笑)」(濵田)

 

●対面でお客様の要望を聞く。フレンドリーな店を目指したい

ハマダ卓球に商品を買いに来る人は、中・高校生が多く、次いでシニア層になるという。

「熱心なお客様はラバーやラケットを計りに乗せて自分で選ぶ方が多いですね。うちも以前は少しインターネット販売をしていましたが今は辞めていて店舗のみですが、用具にこだわるお客様が足を運んでくださいます。

中には『濵田君、今日は店にいる?』と電話をくれるお客様もいて、ぼくに用具の相談をしたいからと足を運んでくれるお客様もいます。とてもうれしいですね。

また、そうした方とは別で、これから卓球を始めるお子さんも両親と一緒に来てくれることもあります。そうした方にはお勧めのラケットを3本くらい並べて、価格や性能によって何が違うのかということをしっかり説明してから選んでもらうようにしています。

店として心がけているのは、対面でお客様の要望を聞いて、それにきちんと応えられるようにすることです。大阪という土地柄もありますが、お客様も最初は敬語ですが、何度かしたら友達感覚で話す方もいます。『もっとなんでも入るラバーないの?』とお客様に聞かれて、お勧めのラバーを伝えてから『あとはここですよ』と腕を叩いて、『かなわんな~』という掛け合いもあったり(笑)。ぼく自身が愛想がいいかと聞かれたらそうではないかもしれませんが、フレンドリーな店を目指していきたいですね」(濵田)

 

 

【ショップPROFILE】

●ハマダ卓球

住所:大阪府大阪市浪速区難波中1-16-6

電話:06-6649-5324

営業時間:9:30〜19:00(年中無休/12月30日〜1月2日のみ休業)

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