1月6〜11日にかけて、カタール・ドーハで開催されたWTTスターコンテンダードーハ。今年最初のWTTシリーズ大会となった同大会で日本勢が3種目で頂点に立った。
まず、男子シングルスでは、張本智和(智和企画)が優勝。今大会第1シードで臨んだ張本は、3回戦でジャー(アメリカ)との激戦を乗り越えて勝ち上がった吉村真晴(SCOグループ)、準々決勝でダブルスパートナーの松島輝空(木下アカデミー)との日本勢対決を制し、準決勝ではアルナ(アフリカ)をストレートで完封。
決勝では、ヨルジッチ(スロベニア)、黃鎮廷(香港)を破った篠塚大登(愛知工業大)に完勝した左腕のグルーツ(デンマーク)と対戦。各ゲームで接戦となり、ゲーム中盤でリードされる場面もあった。2ゲーム目には8-10、10-11とゲームポイントを奪われながらも逆転するなど、勝負どころをことごとく制して4−0で勝利。世界ランキング3位の実力をしっかりと示し、2025年最高のスタートを切った。
女子シングルスでは、張本美和(木下グループ)、大藤沙月(ミキハウス)、平野美宇(木下グループ)らが初戦で姿を消す波乱もあったが、木原美悠(木下グループ)が準優勝と奮闘。木原は、準々決勝で申裕斌(韓国)に3-0で勝利し、準決勝では今大会で国際大会への復帰を果たした早田ひな(日本生命)を退けた陳熠(中国)を接戦の末に下した。決勝は、大藤、長﨑美柚(木下グループ)を退けて勝ち上がった蒯曼(中国)と対戦し、蒯曼の中陣からのドライブに手を焼き、勝利とはならなかった。
さらに、ダブルスでは2種目で日本勢が戴冠。女子ダブルスでは日本から2ペアが出場し、2回戦で木原/張本美和(木下グループ)との日本勢対決を制した大藤/横井咲桜(ミキハウス)が中国ペアを2連続で退けて頂点に立った。
混合ダブルスでも、松島/張本美がWTTシリーズ初優勝。準決勝で陳垣宇/陳熠(中国)、決勝では黄友政/石洵瑶(中国)にフルゲームで勝利し、見事栄冠を掴んだ。松島は張本とのペアで男子ダブルスでも準優勝と健闘した。
なお、各種目の入賞者は下記のとおり。
〈男子シングルス〉
優勝:張本智和(智和企画)
準優勝:グルーツ(デンマーク)
3位:篠塚大登(愛知工業大)、アルナ(ナイジェリア)
〈女子シングルス〉
優勝:蒯曼(中国)
準優勝:木原美悠(木下グループ)
3位:長﨑美柚(木下グループ)、陳熠(中国)
〈男子ダブルス〉
優勝:向鵬/徐瑛彬(中国)
準優勝:張本智和/松島輝空(智和企画/木下グループ)
3位:呉晙誠/趙大成(韓国)、シャー/タッカー(インド)
〈女子ダブルス〉
優勝:大藤沙月/横井咲桜(ミキハウス)
準優勝:銭天一/石洵瑶(中国)
3位:木原美悠/張本美和(木下グループ)、ディアコヌ/シャオ・マリア(ルーマニア/スペイン)
〈混合ダブルス〉
優勝:松島輝空/張本美和(木下グループ)
準優勝:黄友政/石洵瑶(中国)
3位:趙大成/申裕斌(韓国)、陳垣宇/陳熠(中国)
写真提供:WTT
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