卓球王国 2024年12月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

【全中卓球】竹谷美涼が初優勝!「苦しく逃げたかったけど、皆が応援してくれて諦めたらダメだと思った」

54回全国中学校卓球大会、最終日の団体戦の後に個人戦準々決勝~決勝が行われた。女子個人戦は、昨年3位で第1シードの竹谷美涼(貝塚二)が悲願の初優勝を遂げた。

準々決勝では、快進撃を続けてきた内藤ひかり(和洋国府台女子)のカットに対し、小塩悠菜が絶妙なストップとスマッシュを織り交ぜて完全攻略。また大野紗蘭(中間東)は団体戦に続いて髙森愛央(四天王寺)と対戦。再び激しい打撃戦が展開されたが、大野が再び勝利。優勝候補の一角だった髙森は涙をのんだ。

【女子シングルス 準々決勝】
竹谷美涼(貝塚二) 7、-11、6、5 新谷莉央(四天王寺)
小塩悠菜(星槎) 2、3、7 内藤ひかり(和洋国府台)
大野紗蘭(中間東) 9、10、-7、6 髙森愛央(四天王寺)
牧野美玲(星槎) -4、4、6、4 樋口美空(山陽学園)

 

準決勝では竹谷が「分が悪かった」という小塩を相手にストレート勝利。竹谷はバック対バックの早いラリーで優位に立ち、常に主導権を握って攻め続けた。また牧野は、バックハンドの強い大野に対してラリーで互角に渡り合い、時に緩急をつけるなど巧みさも見せて競り勝った。

状態の良い両者の対決となった、竹谷vs牧野の決勝。竹谷がゲームを先取するも、牧野が追い上げるというシーソーゲームで最終ゲームに突入。最終ゲームは竹谷が6-0とリードを奪ったが、そこから牧野が猛追。打球点の早い打ち合いにめっぽう強い竹谷と、ラリーに強く緩急もうまい牧野の試合は、最後まで白熱の展開となったが、竹谷が逃げ切る。涙の後に笑顔が溢れる初優勝となった。

竹谷優勝後コメント
「今は最高にうれしいです(笑)。3年生で最後の全中でとても緊張した場面がたくさんあったけど、何とか乗り越えて優勝することができました。(海外遠征直後で)とてもきつかったし、1時間時差があって夜に寝れなかったというのもあり、それでも試合に向けて練習や食事面もしっかりできたと思う。団体戦では準々決勝で負けてしまって、優勝が目標だったけど、自分も負けてとても悔しくて、立ち直れるかというのが自分でも難しかったけど、立ち直って個人戦で優勝することができて本当にうれしいです。相手に向かってこられるのは当たり前なので、そこを自分が受け止めないと優勝できないと思っていたので、しっかり受け止めて、優勝が目標でもあるけど、1戦1戦しっかり自分のプレーを出し切ることができて良かったと思います。決勝はとても苦しかったし逃げたかったけど、皆が応援してくれていたので、自分も諦めたらダメだなと思い、優勝することができました」

【女子シングルス 準決勝】
竹谷美涼(貝塚二) 8、7、9 小塩悠菜(星槎)
牧野美玲(星槎) 5、-7、7、8 大野紗蘭(中間東)

【女子シングルス 決勝】
竹谷美涼(貝塚二) 9、-9、4、-9、7 牧野美玲(星槎)

追い上げられる苦しい展開だった決勝戦。竹谷は優勝が決まると思わず涙ぐんだ

リードを奪われてもプレーがブレず、高い技術と戦術を示した牧野

着実にレベルアップを見せた今大会の大野。バックドライブの感覚、威力は随一だ

竹谷の両ハンド攻撃に押される結果となったが、速攻に安定感が加わった小塩

 

関連する記事