北海道・苫小牧市総合体育館で開催されていた第53回全国中学校卓球大会は最終日を向かえ、団体とシングルスで決勝までが行われた。9時から行われた男子団体では昨日、前回王者の愛工大名電を破った野田学園が初優勝を果たした。
【男子団体】
●準決勝
〈中間東(福岡) 3-2 明徳義塾(高知)〉
面田 4、-7、-10、6、-6 齋藤○
○浅見 5、-12、6、-6、10 内山
○吉田/玉城 -4、-8、10、7、5 西川/長谷川
大貫 11、-4、-6、9、-10 立藤○
○森 4、2、5 滋野
〈野田学園(山口) 3-0 浜松修学舎(静岡)〉
○岩井田 7、6、7 村田
○渡辺 8、5、7 岡田
○大坪/中野 13、5、7 中西/建部
●決勝
〈野田学園 3-0 中間東〉
○岩井田 -10、-8、8、7、5 森
○渡辺 -6、9、8、-8、8 面田
○大坪/中野 9、6、-8、3 吉田/玉城
決勝に進んだのは中間東と野田学園。中間東は明徳義塾との準決勝でダブルスがゲームカウント0-2、9-10でマッチポイントを握られながらも逆転勝利。ラストでは森が快勝を収めて決勝進出を決めた。一方の野田学園は浜松修学舎を相手に1ゲームも与えない完勝で決勝進出。野田学園・中川監督が「昨日、愛工大名電に勝っても浮き足立たないよう話して臨んだ」と語ったとおり、初優勝へ向けて隙を見せずに決勝へと駒を進めた。
決勝1番に野田学園は1年生の岩井田を起用。準決勝ラストで勝利して勢いに乗る森に2ゲームを連取される苦しい立ち上がりとなったが、これで終わらないのが大物たる所以か。3ゲーム目を奪い返すとラリーでも主導権を握って逆転勝利。野田学園は2番でも渡辺が中間東のエース・面田をフルゲームで破って一気に王手。
同時進行の3・4番では野田学園4番の木村が先に勝利して優勝を確定させる中、大坪/中野のダブルスもきっちり勝利を収めて3-0勝利。全中、春の選抜通じて野田学園は初の団体優勝。なかなか頂点に手が届かなかった野田学園が念願の頂点にたどり着いた。
★野田学園・中川監督優勝後コメント
ぼく自身が監督になって5年目。ぼくとしても野田学園として初優勝なので、素直にうれしい気持ちと「やっと叶ったな」とほっとしています。こっちはチャレンジャーとして思い切り戦うだけだったので、オーダーはあまり考えずに決勝は戦った。頑張りましたね、選手が。岩井田も0-2から逆転勝ちして、渡辺もよく踏ん張った。
競るのはわかっていたので、その中でどう戦うかだと思っていました。前半2-0でいけるとは考えていないです。ただ、1-1-になっても0-2になってもダブルスと4番(木村)は自信があったので、最悪でも5番で勝負できると考えていました。ダブルスは練習もしていたし、他校のダブルスと比べても勝負できると思ったので、あとはやるだけだと伝えて送り出しました。
(準々決勝の愛工大名電戦は)選手も名電に勝って優勝することを目標にやってきましたし、予定よりは早いラウンドで当たったけど、前日のミーティングで「決勝で負けて2位も、トーナメントの一発目で負けてベスト8、13でも変わらない。でも、優勝するためには名電に勝たないといけない。そのための山を越えるだけだ」と話して試合に臨めたので選手も前向きだった。早いラウンドで当たったけど、挑戦者として向かっていくことができたと思う。
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