10月29日から、ドイツ・フランクフルトにて開催されていたWTTチャンピオンズ フランクフルト。昨日(5日)男女シングルス決勝が行われ、男子は林昀儒(チャイニーズタイペイ)、女子は王芸迪(中国)が栄冠に輝いた。
〈男子シングルス〉
優勝:林昀儒(チャイニーズタイペイ)
準優勝:馬龍(中国)
3位:王楚欽(中国)、F.ルブラン(フランス)
男子決勝は林昀儒と、準々決勝で同世代のオフチャロフ(ドイツ)に完勝し、準決勝では急成長を見せている17歳のFルブラン(フランス)を退けて勝ち上がった、中国最後の砦・馬龍との対戦となった。
1ゲーム目は、美しすぎるほどのフォアドライブが光った馬龍が先制。しかし、2ゲーム目は林昀儒も反撃。7-4リードから7-6まで追い上げられながらも逃げ切り、7点で奪い返す。3ゲーム目、4ゲーム目は互いに一歩も譲らず、一進一退となったが、ジュースでの勝負所で馬龍に痛いミスが出て、林昀儒が3-1と勝利に王手。5ゲーム目、林昀儒が11-10の2回目のマッチポイントで回転量の多いチキータで馬龍のミスを誘い、3ゲーム連取で一気に決着をつけた。
〈女子シングルス〉
優勝:王芸迪(中国)
準優勝:王曼昱(中国)
3位:孫穎莎(中国)、早田ひな(中国)
一方女子は、王芸迪が王曼昱との同士討ちに4-0で勝利し優勝。ストレートとはいえ、2ゲーム目以降は一進一退の激しい戦いとなった。
王芸迪は、正確にコースを突いたパワフルなバックハンドが冴え、1ゲーム目を3点で奪うと、続く2ゲーム目では8-10と王曼昱にゲームポイントを握られながらも、冷静な対応を見せ逆転。また3ゲーム目も、6-9ビハインドから盛り返す粘り強さで、勝利まであと1ゲームと迫った。
4ゲーム目は、まるでジェットコースターのような展開となった。王芸迪がバッククロスの壮絶なラリー戦を制し10-3とチャンピオンシップポイントを握るも、王曼昱が怒涛の8連続得点で逆転。10-11と王曼昱がゲームポイントを握ったが、最後はアンラッキーもあり、王芸迪がまたもや逆転勝利し、WTTチャンピオンズでは初となる栄冠を手にした。
写真提供:WTT
★WTTチャンピオンズ フランクフルト記録
〈男子シングルス〉
●決勝
林昀儒(チャイニーズタイペイ) -7、7、11、10、10 馬龍(中国)
〈女子シングルス〉
●決勝
王芸迪(中国) 3、11、10、11 王曼昱(中国)
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