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春もヨンテン強し! 高校選抜女子は四天王寺が記録更新の9連覇を達成

 山形県総合運動公園体育館で行われていた第51回全国高等学校選抜卓球大会は全日程が終了。女子学校対抗では四天王寺が9連覇を達成した。準決勝・決勝の結果は下記のとおり。

 

◆準決勝

〈四天王寺 3-0 桜丘〉

○兼吉 3-0 山室

○伊藤 3-2 伊藤

○伊藤/青木 3-2 栗山/山室

 

〈横浜隼人 3-1 桜の聖母〉

 宮内 0-3 原田○

○岩木 3-2 山内

○岩木/桧山 3-0 原田/久保

○桧山 3-0 加藤

 

◆決勝

〈四天王寺 3-0 横浜隼人〉

○伊藤 3-0 澁川

○兼吉 3-0 岩木

○伊藤/青木 3-1 岩木/桧山

優勝:四天王寺

準優勝:横浜隼人

 

 四天王寺は「大会前からヤマ場だと思っていた」(四天王寺・村田監督)という桜丘と準決勝で対戦。1番の兼吉が山室とのカット対決で貫禄の勝利を収めて先制すると、単複起用の伊藤が2番とダブルスともフルゲームで勝利する活躍を見せて強敵・桜丘を退ける。

 決勝でも伊藤、兼吉と2年生2人がストレートで勝利して王手をかける。伊藤/青木のダブルスは苦戦を強いられたが、ここぞの場面できっちり得点を奪って3-1で勝利。昨年のインターハイでは最長記録を更新する10連覇を達成したが、選抜でも連覇を9に伸ばし、女子最長記録を更新した。

 

●四天王寺・村田監督コメント

 「大会前から準決勝の桜丘さんがヤマ場だと思っていたので、ゲームオールの試合を2試合勝ち切れたことが大きかった。ダブルスは調子が上がらなかったけど、最後は勝ち切ってくれたと思います。(選手層的には)実績のある選手は多いけど、故障者も多くて、そうした部分で苦労した。(兼吉は前半でフル回転だったが)信頼して前半で起用しました。あの変化というのは相手にとってやりにくいんでしょうね。あとは(伊藤)詩菜ですね。単複で頑張ってくれたので2年生がしっかり勝ち切ってくれたというのは大きかったです」

準決勝・決勝と単複2勝の伊藤

独特のカットの変化で相手を寄せ付けなかった兼吉

インハイ女王の青木はシングルスで調子が上がらなかったがダブルスで活躍

 

 横浜隼人は優勝こそ逃したが、準決勝で桜の聖母を下して初の決勝進出。桜の聖母戦は宮内が相手エースの原田に敗れ、エースの岩木も山内に苦戦する立ち上がり。しかし、岩木が勝利するとダブルス、4番の桧山が快勝を収めた。意外にもインターハイではこれまで入賞がない横浜隼人。この準優勝を夏に向けてステップアップのきっかけにしたい。

四天王寺戦でも接戦を展開した岩木/桧山

 

 充実の戦力を誇った桜丘は四天王寺からあと1本が奪えず3位。愛み大瑞穂との愛知県予選を突破し、インターハイでのリベンジを期す。初の3位入賞となった桜の聖母はエースの原田が横浜隼人戦でも勝利をあげ、山内も岩木に食らいつくなど準決勝でも見せ場を作った。

桜丘・伊藤ゆづきは四天王寺・伊藤詩菜との「伊藤対決」にフルゲームで敗れた

初の3位入賞となった桜の聖母。横浜隼人戦でもエースの原田が一矢報いる

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