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WTTチャンピオンズ重慶、フルゲームにもつれる激闘を制した樊振東と孫穎莎が戴冠

5月30日より中国で開催されたWTTチャンピオンズ重慶が昨日(3日)終了。昨夜、男女シングルスの決勝が行われ、男女ともに1時間を超える激闘の末、樊振東(中国)と孫穎莎(中国)が栄冠に輝いた。

〈男子シングルス〉
優勝:樊振東(中国)
準優勝:王楚欽(中国)
3位:カルデラノ(ブラジル)、チウ・ダン(ドイツ)

男子シングルスは、準決勝でWTTチャンピオンズ仁川で敗戦を喫していたカルデラノ(ブラジル)を完封し、決勝で王楚欽(中国)との激闘を制した樊振東が優勝。

決勝では、中陣からの威力あふれるバックドライブで王楚欽のフォアサイドを厳しく突いて試合を優位に展開し、一気に3ゲームを先取。しかし、4ゲーム目から王楚欽が息を吹き返す。11-8で4ゲーム目をものにすると2ゲーム連取で3-3に追いついた。

迎えた最終ゲームでは樊振東が序盤でリードを奪い、勝負どころとなったラリー戦を制して11-4で勝利。シンガポールスマッシュ、サウジスマッシュでは2回戦敗退と、頂点から遠ざかっていた樊振東だが、再び自信を取り戻す王座奪還となった。

体勢を崩しながらのフォアストレートへの返球で、王楚欽から何本もノータッチを奪った

王楚欽は0-3から3-3に追いつく粘り強さを見せた

 

〈女子シングルス〉
優勝:孫穎莎(中国)
準優勝:王曼昱(中国)
3位:陳夢、王芸迪(ともに中国)

女子シングルスはともに準決勝での同士討ちを制した孫穎莎と王曼昱(中国)が対戦。まさに「頂上決戦」と呼ぶに相応しい、火花散るような激しいラリー戦が各ゲームで展開された。

互いにゲームを奪い合う展開が続き、ゲームカウント3-3で迎えた最終ゲームは、出だしで孫穎莎が4-1とリードするも王曼昱の攻撃が冴え、8-8に。しかし9-9で一本奪って孫穎莎がチャンピオンシップポイントを握ると、最後は王曼昱の力強いフォアドライブを何本もしのぎ、すばやく回り込んで主導権を握り返し、王曼昱のバックサイドへ連続攻撃をしかけて、11-9で接戦を制した。

最後はミドルへのボールに対し、バックサイドへの連続攻撃で勝負を決めた孫穎莎

バックへ徹底してボールを集め、孫穎莎のフォア強打を最小限に留めたが、それでもわずかに及ばなかった

 

また日本勢では、張本智和(智和企画)、張本美和(木下グループ)、早田ひな(日本生命)がベスト8。張本(智)は優勝した樊振東(中国)に敗戦。2ゲーム目は8−2、4ゲーム目も7-4とリードを握るなどチャンスがあっただけに、悔しい敗戦となった。

敗れはしたものの、樊振東の放つ世界最高レベルのバックドライブを真っ向から受け止めてラリーに持ち込み、バッククロスのラリーでは緩急を織り交ぜながら機を見て鮮やかなカウンターを決めるなど、随所で好プレーを見せた。世界選手権成都大会の準決勝を彷彿とさせる、好勝負を展開した。

惜しくもベスト8で終戦となった張本。今回の敗戦をパリへつなげたい

張本(美)は陳夢(中国)にゲームカウント1-3で敗れ、準々決勝敗退。1ゲーム目を落とし、迎えた2ゲーム目は出足で0−5と大きくリードを許すも、8−8に追いつく。2点を落とし、8−10となるも再び10−10と食らいついたが、ここぞの場面で得点が奪えなかった。

互角のラリーを展開した張本(美)

早田は孫穎莎(中国)にストレートで敗戦。ラリー戦ではサイドを切る厳しいコース取りで孫穎莎を揺さぶったが、さすがは世界女王。両サイドへの揺さぶりにも柔軟に対応し、隙あらば早田のフォアサイドへ鋭いバックハンドを打ち込んだ。

3ゲーム目にはバックサービスや巻き込み系のサービスを多用して流れを変えたい意図が見えた早田だったが、ラリーで得点できず、準決勝進出はならなかった。

最終ゲームでは粘りを見せたが、ラリーで打ち負けた

写真提供:WTT

 

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