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WTTチャンピオンズ モンペリエ決勝、大藤沙月が張本美和を下して優勝! 張本智和はF.ルブランにリベンジならずも準優勝

フランス・モンペリエで10月22日から開催されていた「WTTチャンピオンズ モンペリエ」。27日の最終日には男女シングルス準決勝・決勝が行われた。

男子決勝は、地元フランスの声援を背に林詩棟(中国)をストレートで下したF.ルブランと、好調のデュダ(ドイツ)を4-2で下した張本智和の対決。パリ五輪団体戦の銅メダル決定戦では勝利に手をかけながら、最後にF.ルブランに逆転を許した張本がリベンジを果たしたい一戦。しかし地元で勢いに乗るF.ルブランが一撃必殺のバックドライブなど猛攻を見せ、張本は1ゲームを奪うにとどまった。優勝はならなかった張本だが、妹・美和とともにWTTチャンピオンズ準優勝という十分な結果を残した。

●男子シングルス準決勝
F.ルブラン(フランス) 12、9、9、3 林詩棟(中国)
張本智和 7、7、-8、-6、9、8 デュダ(ドイツ)
●男子シングルス決勝
F.ルブラン 7、9、6、-8、4 張本智和

張本智和はF.ルブランにリベンジならずも、シェルベリ(スウェーデン)、フランチスカ(ドイツ)、デュダ(ドイツ)ら欧州強豪にきっちり勝っての準優勝

モンペリエの大観衆の前で、優勝の喜びを表すF.ルブラン

 

女子決勝は、中国勢として唯一勝ち残っていた銭天一に準決勝で競り勝った張本美和と、鄭怡静(チャイニーズタイペイ)との激戦をフルゲームの末に制した大藤沙月の対決。ストレートへの厳しいバックドライブを幾度も決めた張本美和がゲームを2-1とリードしたが、回転量のある両ハンドドライブの威力で押した大藤が3ゲーム連取。ロングサービスでエースを奪って勝利を決めると、大藤はモンペリエの観客の声援にこたえ晴れやかな笑顔を見せた。

早田ひな、伊藤美誠、平野美宇ら「黄金世代」と、張本美和の間の世代である20歳の大藤沙月は、最近メキメキと頭角を現してきている。今大会は平野美宇、伊藤美誠、張本美和という日本トップクラス3選手を破ってのWTTチャンピオンズ優勝という快挙。今後の活躍に注目したい。

●女子シングルス準決勝
張本美和 6、-7、9、-6、9、6 銭天一(中国)
大藤沙月 -8、7、8、-9、-11、4、5 鄭怡静
●女子シングルス決勝
大藤沙月 4、-9、-9、11、7、4 張本美和

準決勝で銭天一を振り切った張本美和

攻撃の威力、安定性ともにすばらしかった大藤

※写真:WTT

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