1月19日からマカオで開催されている『WTTチャンピオンズマカオ2021 スター・オブ・チャイナ』。正規のWTTシリーズではなく、中国の男女ナショナルチームの選手を主体としたエキシビションマッチだが、その顔ぶれは豪華。昨年11月の世界選手権ヒューストン大会を欠場した男子の馬龍・許シン、女子の劉詩ウェンが戦列に復帰し、初戦からハイレベルなラリーが展開された。
開催種目は男女シングルスと混合ダブルスの3種目。1回戦の結果は下記のとおりだ。
〈男子シングルス〉●1回戦
樊振東 9、9、6 張子澄(中国マカオ)
徐瑛彬 5、ー5、ー12、7、11 袁励岑
林高遠 8、ー5、7、4 林兆恒(香港)
林詩棟 8、ー4、ー10、8、9 周啓豪
向鵬 8、6、ー7、7 孫聞
許シン ー8、3、8、3 趙子豪
王楚欽 7、3、5 薛飛
馬龍 9、11、6 梁靖崑
・いきなり梁靖崑との大一番となった馬龍は、鮮やかな完封勝利。1ゲーム目のラブオールから、梁靖崑のロングサービスは積極的にフォアハンドで狙い打つ姿勢を見せながら、3球目のバックハンドで着実に得点を稼いだ。梁靖崑はバック対バックでは勝負できず、フォアに回したボールも高い打球点で狙われ、最後は苦笑いを浮かべるほど。上海市チームの後輩・趙子豪との「ペンドラ対決」を制した許シンとともに、復帰戦を飾った馬龍。まだまだ衰えは見られない。
〈女子シングルス〉●1回戦
陳夢 8、ー7、10、ー11、2 杜凱琹(香港)
張瑞 8、5、ー10、8 劉斐
王曼昱 ー9、8、4、9 蒯曼
陳幸同 3、4、4 銭天一
王暁彤 10、ー10、13、ー5、9 リー・チェン(ポーランド)
劉詩ウェン 6、ー10、11、12 王芸迪
劉煒珊 7、7、8 リー・ジエ(オランダ)
孫穎莎 11、4、6 何卓佳
・劉詩ウェンはヒューストン大会3位の王芸迪との接戦を制し、こちらも復帰戦を白星で飾った。王芸迪がやや苦手とするフォア前にサービスとレシーブを集め、バック対バックでは以前よりも速さより緩急の意識が見られた。かつての「世界最速の両ハンド速攻」からモデルチェンジしていこうとしている。準決勝で孫穎莎との対戦が実現すれば興味深い。
〈混合ダブルス〉●1回戦
王楚欽/孫穎莎 8、5、9 馬龍/銭天一
樊振東/蒯曼 8、11、ー10、7 袁励岑/王芸迪
向鵬/張瑞 8、ー2、9、8 林兆恒/杜凱琹(香港)
薛飛/王暁彤 ー9、7、ー9、8、8 周啓豪/何卓佳
于子洋/陳幸同 5、ー11、4、8 孫聞/石洵瑶
林高遠/王曼昱 3、6、ー4、4 趙子豪/劉斐
梁靖崑/陳夢 7、7、ー5、ー7、4 林詩棟/王添芸
許シン/劉詩ウェン 4、ー9、9、8 徐瑛彬/劉煒珊
・混合ダブルスはヒューストン大会で衝撃的な強さを見せ、優勝を飾った王楚欽/孫穎莎が馬龍/銭天一をノックアウト。もっとも、馬龍にとってはシングルス前のウォーミングアップのようなものだろう。前々回の世界優勝ペア、許シン/劉詩ウェンは徐瑛彬/劉煒珊との「XU/LIU」対決を制している。3種目の1回戦を終え、ベスト8はすべて中国が独占した。
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