8月29日〜9月1日にかけて、オマーンで開催されたWTTフィーダーマスカット。日本からは男女5選手が参戦し、女子シングルスで横井咲桜(ミキハウス)が中国選手を4連続で退けて見事優勝を果たした。
〈女子シングルス〉
優勝:横井咲桜
準優勝:楊屹韵(中国)
3位:朱思冰、覃予萱(ともに中国)
横井は、準々決勝で範姝涵(中国)にゲームカウント0-2から大逆転勝利で波に乗り、決勝ではカット型の楊屹韵(中国)と対戦。無理のないカット打ちと時折見せる鋭いバックドライブであっという間に2ゲームを先取し、迎えた3ゲーム目は9-10、10-11と2度のゲームポイントを凌ぎ切って13-11で勝利。WTTシングルスで初のタイトル獲得となった。
また女子シングルスには井絢乃、枝廣瞳(ともに中国電力ライシス)も出場し、井は初戦で範姝涵に、枝廣は2回戦で韓菲兒(中国)にそれぞれストレートで敗れ、上位進出はならなかった。
〈男子シングルス〉
優勝:薛飛(中国)
準優勝:吉山僚一(日本大)
3位:陳垣宇、袁励岑(ともに中国)
男子シングルスは右ペンドライブ型の薛飛(中国)が優勝。薛飛は1999年2月10日生まれ、内蒙古自治区の呼和浩特(フフホト)市出身の25歳。2013年に国家2軍チーム入りを果たし、2015年のアジアジュニアで優勝、2017年世界ジュニアでは4冠を達成。シニアの大会では目立った成績を残せずにいたが、今大会では堅実な両ハンドと長短の読みにくいサービスを武器に三度の同士討ちを制すと、決勝で吉山僚一(日本大)を3-1で下して頂点に立った。
また薛飛は、王暁彤(中国)との混合ダブルスでも優勝し、今大会二冠を達成した。
日本勢では、吉山が2023年の世界ユース団体優勝メンバーの温瑞博、陳垣宇(ともに中国)を退けて準優勝。薛飛との決勝は、バックサイドヘの積極的な攻めで1ゲーム目を先取するも、後半は薛飛のサービスに手を焼いた。横谷晟(愛知工業大)も出場したが、男子ダブルスを制した左腕のレンベルト(フランス)に敗れ、初戦敗退となった。
なお、各種目の入賞者は下記のとおり。
〈男子ダブルス〉
優勝:セイフリード/レンベルト(フランス)
準優勝:向鵬/袁励岑(中国)
3位:曾蓓勛/薛飛(中国)、ロッシ/オイエボデ(イタリア)
〈女子ダブルス〉
優勝:徐奕/範姝涵(中国)
準優勝:楊屹韵/朱思冰(中国)
3位:韓菲兒/王暁彤、覃予萱/縱歌曼(ともに中国)
〈混合ダブルス〉
優勝:薛飛/王暁彤(中国)
準優勝:袁励岑/縱歌曼(中国)
3位:向鵬/韓菲兒(中国)、ジェイン/ゴーシュ(インド)
写真提供:WTT
ツイート