卓球王国 2024年10月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
大会報道

全日本団体の部、男子は丹羽孝希が新規加入したファーストが2連覇を達成!!

全日本選手権団体の部は最終日を迎えて、男女団体の準決勝、決勝が行われた。

男子の優勝はディフェンディングチャンピオンのファースト(千葉)。準決勝で9月の全日本実業団に続いて協和キリン(東京)を3‐2で下すと、決勝でシチズン時計(東京)を3‐1で破り、見事2連覇を達成した。

2連覇を達成したファースト

ファーストは前回優勝の立役者の松平健太がベンチに控えるという層の厚さに加えて、新エースとなった丹羽の加入により、どこからでも点が奪えるチームになった。高木和と神も含めて、4選手が青森山田出身ということもあり、チームワークと雰囲気も良かった。そして、ベテランならではの豊富な経験により、若手にはない「渋いプレー」を混ぜて要所を締めた。

そのファーストが大会を通じて勝負と見ていたのは準決勝の協和キリン。トップで高木和が宇田に敗れたが、2番で丹羽が実業団選手権に続いて松平賢二を破ると、3番で神が渡辺を押し切ると、4番の丹羽対宇田の試合が終わる前に5番で高木和が松平賢二に勝ち、チームの勝利を確定させた。

決勝では丹羽は1番と4番で緩急を付けたプレーで2得点をあげるなど、エースとしての仕事をきっちりと見せて、シチズン時計を下した。

緩急の鬼と化した丹羽孝希

決勝の3番はシチズン時計の上村が得点をあげた

「全日本実業団の優勝を目指していましたが、準優勝に終わりました。準優勝は良い成績ですが、優勝を目指していたので悔しい思いをしました。この全日本団体で優勝することができて良かったです。

オーダーをみんなで考えて、事前にいろいろと準備できたことが良かったですが、実業団での悔しい思いを晴らしたいという思いを強く持って臨んだことも勝因だと思っています。

エースの丹羽君が勝ち切ってくれたこと、ジンタク(神)も高木和君もしっかり勝ってくれて、また控えの健太君もサポートしてくれるなど、チームワーク良くできたことも大きかったです」(ファースト・濱野監督)

協和キリン戦のラストで勝利した高木和

 

●男子準決勝
ファースト 3-2 協和キリン  
高木和 -10、9、-5、-6 宇田◯
◯丹羽 7、7、8 松平
◯神 7、9、9 渡辺
丹羽 8、-7、10、-9、-5 宇田◯
◯高木和 7、8、8 松平

シチズン時計 3-0 愛知工業大学
◯阿部 -10、-6、3、11、1 横谷
◯三部 8、10、2 谷垣
◯上村 12、9、9 鈴木
阿部 - 谷垣
三部 - 横谷

●男子決勝
ファースト 3-1 シチズン時計
◯丹羽 5、4、11 三部
◯神 4、-10、7、7 阿部
高木和 1、-9、-8、-4 上村◯
◯丹羽 8、-12、6、-9、9 阿部
神 - 三部

 

2位のシチズン時計は全日本実業団の悪夢の初戦敗退から奮起し、今大会で決勝に進出。ファーストに対して3番で上村が高木和を倒し、4番の阿部が丹羽と互角の展開を見せるなどチームとしての勝機もあったが、ファーストのベテラン勢が力を見せた。

阿部はポテンシャルの高さを見せた

三部(シチズン時計)は準決勝の愛知工業大戦で谷垣を破った

3位の愛知工業大の横谷

宇田(協和キリン)はチームのエースとして全勝と活躍

関連する記事