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インタビュー

「審判は卓球との関わり方のひとつ」。史上最年少の公認レフェリー・岡部祐輔

●全日本では200試合以上をジャッジ

――全日本では2009年度大会から参加されていますが、これまで全日本では何試合ほど審判を務めてきたのでしょうか?

岡部「当時24歳で審判員の中では最若手。小僧なんで先輩方が可愛がってくれましたね。いろいろと教えてもらって、やりやすかったです。それから10年以上、毎年参加しているので、主審と副審合わせて200試合以上は審判として全日本のコートに立っています。

 選手としては縁がないと思っていた全日本に、形は違えど参加できるうれしさは今もあります。こんな舞台に、審判員として主体性を持った立場で参加できるのは幸せなことですよね」

新型コロナ禍で開催された今年の全日本でも、審判員として運営に尽力

 

――審判員の皆さんの全日本での1日の流れを教えてください。

岡部「まず、朝に審判員が集合してミーティング。『○○の試合でこんなケースがありました』『○○の監督さんから、こんな指摘がありました』というように、前日に起きた事例をあげての問題共有と、その日の試合に向けた確認を行う感じです。今年の全日本であれば『試合中の大声には注意をするように』などですね。試合では1コートを4人ほどの審判員で担当し、ローテーションで入れ替わって試合を消化していきます。今年はシングルス種目のみの開催で試合数が少なかったのですが、ダブルスがあった昨年までは多い日で1日に5試合ほどジャッジをしていました」

 

――岡部さんの考える審判員のおもしろさ、魅力はどんなところでしょう。

岡部「大会を運営するにあたって、最少の単位って『1試合』だと思うんですよ。その『1試合』でお互いの選手がルールを守り、スムーズに試合が終わるようにするのが審判の仕事。それをクリアし、『1試合』が積み重なって、無事に大会が終わった時には大きな達成感があります。あとはやっぱり、選手としては立てなかった舞台に関われるということが大きいですね」

 

――当然、難しさもありますよね。

岡部「日本卓球ルールと国際卓球ルールの両方をしっかり把握し、ルールの変更にしっかり対応しなければいけない部分でしょうか。ここ最近は、ルールの細かい修正や変更が多くあります。なので、2年前に覚えたルールが今では使えなかったりもします。

 例をあげると、これまでレットの際は『必ず右手を上げなさい』と言われていたのが、今は『左手でもOK』になっている。あとは、以前ならサービスがネットインした際、副審は『ネット』と声を出していたけど、今は声を出さずに黙って手を上げる、などもあります。ジャッジのジェスチャーも10年前とはだいぶ変わっていますね」

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