今日、2月21日発売の卓球王国5月号で、今までにない企画ページがスタートする。その名も『目覚めよ!カラダのポテンシャル』。監修者は、2023・24年全日本マスターズ男子サーティ2連覇の飯野弘義選手(T.O.M&卓球三昧)をはじめ、多くのマスターズプレーヤーに「効率的な体の使い方」を伝授する、トレーナーの山崎真吾さんだ。
マスターズ男子サーティ2連覇の飯野選手を指導する山崎さん(photo:山崎真吾)
山崎さん曰く、卓球選手の体の使い方にはひとつの大きな特徴があるという。「手首から指先の感覚が非常に強く、一方で体全体への意識がやや低い」という点だ。手先の感覚が優れていれば、少なくとも相手コートへボールを運ぶことはできるからだ。
しかし、それは体のパフォーマンスの発揮という点では、必ずしも正しいとは言えないと山崎さんは言う。スイングのパワーや手の感覚を高めるには、胴体の「体幹」や下半身をしっかり安定させ、そこから始動して腕や指先に力を伝えていくことが大切だ。
「卓球は台についての打球練習に偏ってしまうケースが多い。ひとつの動きに特化してしまうことで、体の使い方がむしろ不器用になっていく人もいるし、故障も増えます。
効率的な体の使い方ができれば、より技術をスムーズに習得できるし、ボールの威力も上がる。無理なく、無駄なく卓球を楽しんで、より高いレベルに到達できるはずです」(山崎さん)
『目覚めよ! カラダのポテンシャル』の第1回のテーマは、スイングの威力を増し、手の感覚を高めるための基本姿勢「パワーポジション」。
さらにスムーズな切り替えのための「体の土台エリアと回転エリア」、すばやく動けてパワーを生む「抜重(ばつじゅう)」、体のパフォーマンスを左右する「中心視野と周辺視野」など、効率良く体を使うためのノウハウを紹介していく。
体の使い方や意識をちょっと変えるだけで、プレーはこんなに変わるのか。読者の方にそう感じてもらえたら最高です。(柳澤)
写真左は、今回モデルを務めていただいた竹須学さん(荻体クラブ)。山崎さんの指導を受け、マスターズ初出場を果たした
ツイート