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田㔟監督、成都を振り返る「ルーマニア戦の4番で集中力に問題があったように見えたので、張本に少しばかり怒りました」

ハンガリー戦の3番で敗れた横谷晟

 

「グループを1位通過、そして

メダル獲得のミッションは達成した」

 

〈グループ3・第4戦〉 

    日本 3−1 ハンガリー

○張本  −8、5、7、5          スーディ 

○戸上    10、8、3            ラカトシュ 

 横谷  −7、8、−7、4、−8     エチェキ○

○張本     7、5、4              ラカトシュ 

 

●−ハンガリー戦で横谷を使いましたね。

田勢 勝ってほしかったです。本当はもう少し出して、及川と横谷の調子の良い方を使いたいと思っていたけど、そういう起用ができるグループのドローじゃなかった。及川のほうが経験もあったので及川の起用が多かった。横谷は思い切ってプレーをしてくれたし、あの試合で彼が何かを感じ取ってくれたと思うので、非常に良い経験だったと思います。

 

  • 準決勝トーナメント1回戦 

   日本 3−0 ブラジル 

○戸上       −11、10、8、7          カルデラノ 

○張本              4、5、7      ジョウティ 

○及川              8、4、9         イシイ

 

  • 準々決勝 

   日本 3−1 ポルトガル 

○戸上         −8、6、4、7             フレイタス 

○張本            8、5、6                   ジェラルド 

 及川      −6、5、9、−9、−8       モンテイロ○

○張本       −7、7、4、3      フレイタス 

 

●−決勝トーナメントのドローでは中国側のブロックに入りました。

田勢 中国のほうでも反対側でも、どちらでも良かったです。日本は前回メダルを取っていないわけですから、そんな贅沢は言えない。まずはトーナメントの1回戦と準々決勝の相手が重要で、中国側のブロックに入ったことは気にしていませんでした。

 

●−1回戦でカルデラノのいるブラジルと対戦しましたね。

田勢 智和がカルデラノに最近負けていないというのが大きいですよね。4番のエース対決で智和が勝ってくれるだろうという考えがある。トップの戸上がカルデラノに勝ってくれたことで、9割は日本が有利になった。

 

●−準々決勝がポルトガル戦です。ジェラルドも力をつけています。

田勢 2014年大会以来の対戦ですかね。智和も、フレイタスは大丈夫ですと言っていたので、ブラジル戦同様に、戸上がトップでフレイタスに勝てば大丈夫だと思っていました。戸上がフレイタスのYGサービスをうまくレシーブできればなんとかなると思いました。ただ、1ゲーム目は戸上がレシーブを安全に行った。レシーブミスは1本程度しかなくて、8本で負けてきたけど、「相手のサービスがわかっているなら、チキータしてもいいし、自分から積極的に仕掛けていいよ」とアドバイスしました。フレイタスはチキータも少ないので、こちらがサービスを持った時には3球目から攻めることができる。2ゲーム目からは完璧でしたね。

 

●−戸上がトップで勝っていくのは大きいですね。

田勢 大きいですね。ここまで負けたのは黃鎮廷だけ。あとは全部勝っているのは、非常に評価できますね。初出場であれだけの試合ができるので、非常に頼もしかったです。

 

●−2番で張本がジェラルドをしっかり押さえ込んで、3番で及川対モンテイロ。

田勢 途中まではうまくいっていました。2−1でリードして、6−6、8−8と自分がサービスなのに点が取れなかった。そこで大事にいってしまった。3−1で勝ってもおかしくなかった。もっとブンデスリーガでの経験に自信を持って、堂々と試合をしてほしいと感じた。

 

●−4番で張本が予想どおり、しっかりフレイタスに勝った。

田勢 まずはグループリーグを1位通過するというミッションと、トーナメントで勝ち進み、メダルを獲るというミッションを達成しましたね。

(後編に続く)

 

試合後にミックスゾーンでメディアに対応する田㔟監督

 

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