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インタビュー

大注目の篠塚大登。WTTコンテンダーで2勝目をあげた「しのぴ」にインタビュー

WTTコンテンダー ノバ・ゴリツァ大会(スロベニア)でヨーロッパ、アジアの強豪を下して優勝した篠塚大登(愛知工業大)。5月のフリーモント大会(アメリカ)に続いて今季2勝目を飾った期待のサウスポーにインタビュー。

ノバ・ゴリツァ大会の戦いとパリオリンピックにかける思い、そしてファンからの愛称である「しのぴ」についても聞いてみた。

 

★ WTTコンテンダー ノバ・ゴリツァ大会記録

〈男子シングルス〉
●1回戦
篠塚大登  8、9、-2、4  K.カールソン(スウェーデン)

●2回戦
篠塚大登  7、-9、-5、7、5 チリタ(ルーマニア)

●準々決勝
篠塚大登 7、7、-9、9 李尚洙(韓国)

●準決勝
篠塚大登 6、7、-10、-7、-7、10、6 及川瑞基

●決勝
篠塚大登 11、7、-6、-5、-9、10、6 ヨルジッチ

 

――WTTコンテンダー ノバ・ゴリツァ大会の優勝おめでとうございます。世界のトップ選手を連破しての優勝でした。

篠塚大登(以下・篠塚) 優勝は目指していましたが、まさか優勝できるとは思っていなかったので自分でもびっくりしています。

準決勝までは調子良くプレーすることができましたが、決勝の相手のヨルジッチ(スロベニア)は世界のトップ選手ですし、初対決だったので自分のプレーがどこまで通用するのかがわかりませんでした。

ヨルジッチはバックドライブが強いのはわかっていたで、作戦としてはフォア側を狙おうと。前半はそれがうまく行って2-0にできましたが、3ゲーム目から相手がミスしないようにしっかりとつないでくるボールが増えてきて、それに対して自分がミスをしてしまって、3ゲームを連取されてしまいました。そこからはもう「攻めるしかない」という気持ちになって、思い切ってプレーできたことで逆転勝ちができました。

2-0になった時点で、3ゲーム目のスタートも悪くなかったのに、そこでポロポロとミスをしてしまったのは反省点です。もっと早くから思い切ってプレーできれば、これほど競らずに押し切れたと感じています。

今大会でトップ選手たちを倒したことで自信になりましたし、ここ最近に取り組んでいたことがうまく出せたので、それはとても良かったです。取り組んでいたことは、バックハンド強打の連打です。ぼくはバックハンドで1度強いボールを打つと、次につないでしまうことが多く、今大会ではバックハンドの強打を連続で打つことを意識し、それが通用しました。

 

決勝では世界ランキング10位のヨルジッチを下した(写真=WTT)

 

今大会の試合を振り返ると、1回戦のK.カールソン(スウェーデン)にはどうなるかわからなかったのですが、対左利きは自分としては得意にしているので、前半で思い切ってプレーすることができればチャンスはあると思っていました。試合ではバック対バックで負けることがなかったので、良い感じで進めることができました。相手が自分のことをあまりわかっていなかったということも有利に働いたと思いますが、相手の調子が出る前に勢いで押し切れたのは良かったかなと感じています。

 

――ヨーロッパの選手といきなり対戦すると、パワーやボールの癖に対応できずに負けることが多いと聞きます。このことについては篠塚選手はどうですか?

篠塚 それは自分もありました。ここにきてやっとヨーロッパ選手のプレーに慣れてきたと感じています。ヨーロッパに限らず、海外のいろいろな選手と試合をすることはこれからも必要です。

2回戦のチリタ(ルーマニア)はぼくよりも年下のジュニア選手で、これまで対戦したことはありませんでした。世界ユース選手権でプレーを少し見ていて、ラリー戦に強いのはわかっていたんですが、その前に自分のレシーブがうまくできなくて苦戦しました。最後はラリーで粘って勝ったという感じです。何本も返してくるのでミスをさせられました。

 

――次の準々決勝の相手は李尚洙(韓国)でした。過去に世界3位に入っているベテラン選手です。

篠塚 WTTコンテンダー アルマトイ大会で一度対戦して勝っていましたが、その試合ではレシーブが全然できなくて、自分でもなんで勝てたのかわからないくらいでした。この試合では李尚洙のサービスをうまくレシーブすることを考えていて、それがうまくできたので、スタートから自分のペースで試合をすることができました。

 

――準決勝の及川瑞基選手とはフルゲームの展開になりました。

篠塚 及川さんには2勝3敗で負け越していましたが、この試合で最終ゲームまでいって、最後はやるしかないと思えて、自分ができることを思い切ってできたことが良かったです。

 

(写真=WTT)

 

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