現在、会場では女子シングルスの3回戦が進行中。勝ち抜くと、明日行われる4回戦ではスーパーシードと対戦。そんな中、高校3年の木塚陽菜(済美高)が実力者の柴田理彩(専修大)を下し、五輪代表・平野美宇(日本生命)への挑戦権をつかんだ。
木塚は、中学時代からハツラツとした試合態度で好感の持てる選手。強気な表情で、どんな相手にもぶつかっていくメンタルもたいしたものだ。しっかりと回転をかけた両ハンドドライブでラリー戦に強さを見せ、今大会では1回戦から先ほどの3回戦まですべてストレートで勝利している。
昨年夏にインターハイが開催されていれば、有力な上位候補だった木塚だが、新型コロナウイルスの影響によって大会は中止に。実力を披露できずに終わった。高校生で臨む最後の大会となる今回の全日本で、集大成を見せたいところだろう。
ベンチには済美高の監督でもある父・健一さんが入り、愛娘とともに戦っている。残り少ない高校生活、ともに勝利を目指して二人三脚で歩んできた父への恩返しも込めて、明日の試合では好ゲームに期待したい。
●女子シングルス3回戦
木塚陽菜(済美高) 5、6、9 柴田理彩(専修大)
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