6月3〜9日にかけて、クロアチアで開催されたWTTコンテンダー ザグレブ。日本からは男女11選手が参戦し、女子シングルスで早田ひな(日本生命)、女子ダブルスで大藤沙月/横井咲桜(ミキハウス)が栄冠に輝いた。早田は張本智和(智和企画)との混合ダブルスでも優勝し、単複二冠を達成した。
なお、各種目の入賞者は下記のとおり
〈男子シングルス〉
優勝:A.ルブラン(フランス)
準優勝:戸上隼輔(井村屋グループ)
3位:張本智和(智和企画)、安宰賢(韓国)
男子シングルスは準々決勝、準決勝とフルゲームの接戦を乗り越えたA.ルブラン(フランス)がWTTシリーズ初タイトルを獲得。戸上隼輔(井村屋グループ)との決勝は、威力あふれる両ハンドで試合を優位に展開。後陣での大きいラリーでも得点を量産した。またA.ルブランはゴーズィ(フランス)との男子ダブルスでも決勝でクルチェツキ/ディヤス(ポーランド)に完勝し、今大会二冠を達成した。
戸上は決勝で敗れて準優勝と、タイトル獲得に一歩届かなかったが、準々決勝では今大会快進撃を見せたO.イオネスク(ルーマニア)に勝利し、準決勝では張本智とのフルゲームにもつれ込む接戦を制しての決勝進出と、強さを見せた。
張本智は準々決勝でゴーズィを逆転で破ったイランのNo.アラミヤンに勝利。回転の強くかかったサービスと、鉄壁のバックハンドに終始手を焼いたが、最終ゲームは4-7から逆転で勝利を収めた。
またその他の日本選手では篠塚大登(愛知工業大)が予選2回戦でピカルド(フランス)に敗れ、本戦出場はならず。松島輝空(木下グループ)は準々決勝でA.ルブラン(フランス)に惜敗。ゲームカウント0-2から2-2に追いつき、最終ゲームでは先にマッチポイントを握ったが、あと一点が遠かった。
〈女子シングルス〉
優勝:早田ひな(日本生命)
準優勝:張本美和(木下グループ)
3位:平野美宇、木原美悠(ともに木下グループ)
女子シングルスは日本勢がベスト4を独占。そんな中、2回戦で大藤、準決勝で平野美宇(木下グループ)、決勝で張本美和(木下グループ)と日本選手を3連破した早田がWTTシリーズ女子シングルスで6度目の頂点に輝いた。特に準決勝の平野戦はフルゲームジュースの大接戦となったが、最後まで攻撃の手を緩めず、最終ゲーム13-11で激闘をものにした。
準優勝の張本美は、準々決勝で伊藤美誠(スターツ)を破ったパヴァデ(フランス)、準決勝では木原美悠(木下グループ)に対し、それぞれストレートで勝利を収めるなど安定した勝ち上がりを見せた。
平野と木原は3位。平野は準々決勝でスッチ(ルーマニア)に勝利。各ゲームで競り合いとなるも、要所で確実に得点する勝負強さを見せ、3-0で完勝した。
一方木原は、初戦で第2シードの申裕斌、準々決勝では田志希と韓国の主力2人を撃破しての3位入賞と、自信を深める大会となった。
その他、伊藤美誠(スターツ)は2回戦でパヴァデにゲームカウント2-0リードから逆転を許し、惜敗。大藤は早田に、横井は予選2回戦でCh.ルッツ(フランス)に敗れ、上位進出はならず。
〈男子ダブルス〉
優勝:A.ルブラン/ゴーズィ(フランス)
準優勝:クルチェッキ/ディヤス(ポーランド)
3位:クエク・アイザック/パン・コーエン(シンガポール)、エル−ベイアリ/アブデル-アジズ(エジプト)
男子ダブルスはサウジスマッシュ準優勝で第1シードの戸上/篠塚を逆転で退けたA.ルブラン/ゴーズィ(フランス)が安定した勝ち上がりを見せ、優勝を果たした。
〈女子ダブルス〉
優勝:大藤沙月/横井咲桜(ミキハウス)
準優勝:田志希/朱芊曦(韓国)
3位:李皓晴/朱成竹(香港)、ラコバチ/イエーガー(クロアチア)
女子ダブルスは大藤/横井が2回戦で平野/張本美(木下グループ)との同士討ちをフルゲームで制し、決勝で田志希/朱芊曦(韓国)にゲームカウント3-1で勝利して優勝。サービスから3球目・5球目攻撃までの組み立てのうまさ、ラリー戦ではコンビネーションの高さが光った。
〈混合ダブルス〉
優勝:張本智和/早田ひな(智和企画/日本生命)
準優勝:林鐘勲/申裕斌(韓国)
3位:趙大成/朱芊曦(韓国)、姚鈞濤/吳詠琳(香港)
混合ダブルスは、張本智/早田が1回戦から決勝まで順当に勝ち上がり、決勝ではWTTコンテンダーリオデジャネイロの決勝でストレート負けを喫していた林鐘勲/申裕斌(韓国)にリベンジを果たし、見事優勝に輝いた。
写真提供:WTT
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