大会3日目の全日本は、ジュニア男女のベスト8が決定。注目の松島輝空(JOCエリートアカデミー)はカットを打ち抜いて明日の準々決勝へと駒を進めたが、その松島のいとこもジュニア男子に出場している。それが中学3年の髙橋慶太(田阪卓研)だ。
髙橋は松島の母・由美さんのお姉さんのお子さんで、同じく田阪卓研で腕を磨く右ペンホルダーのドライブ型。少数となった戦型ではあるが、昨年の大阪オープン・カデットで優勝、全日本カデットでも13歳以下、14歳以下で3年連続ベスト8に入ったペンドラのホープ。今大会でも4回戦まで勝ち上がった。
そんな髙橋のプレーで目を引いたのが裏面でのチキータ。通常の台上バックドライブに加えて、独特のチキータでポイントを重ねていた。それがこちら。
打球する裏面を上に向け、そのまま体の外側で前へスイングして、下回転をかける。スピードこそないが、横回転も入り、サービスの回転が残っている影響もあってか独特の球質、回転になってネット際に落ちる。あまいサービスに対しては、一発で打ち抜く台上バックドライブもあるため、相手としては回転だけでなく緩急、長短にも対応する必要があり、厄介な技術だろう。もちろん、ペンドラの命・フォアドライブもスピード抜群。投げ上げサービスからのドライブ速攻でも得点を重ねた。
いとこの松島兄弟(輝空・翔空)とは、2017年の全国ホープスで優勝。現在は別の道を歩むが、輝空に負けじと伸びていってほしい存在だ。
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