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全日本選手権2021

大会最年長の39歳、三田村宗明は快足飛ばす

●男子シングルス2回戦
三田村宗明(リトルキングス) 7、−5、8、11 安江光博(明徳義塾中・高)

男子シングルス2回戦、男女を通じて大会最年長の39歳、三田村宗明が登場。対戦相手は19年インターハイ複ベスト8の左腕、明徳義塾の安江光博。強敵だったが、三田村はオールフォアに近いフットワークで、とにかく動きまくった。バックに回り込んだ後でも、フォアに大きく飛びついて追いつける「快足」は驚異的。4ゲーム目、13−11で安江を振り切り、最高の笑顔を見せた。髪を切ってきた甲斐がありましたね。

39歳とは思えないフットワークで動き回った三田村宗明

2001年の世界卓球大阪大会が、この丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で行われた時、三田村と加藤雅也(ともに青森山田高・当時)のダブルスが、予選で奮闘していたのを思い出す。あれからもう20年。全日本の舞台では上位進出を義務づけられたプレッシャーゆえか、なかなか準々決勝の壁を破れず、6年連続ベスト8。本人に取材した時、「ボク、8(エイト)マンって呼ばれてたんですよ」と言っていたのを思い出す。日本のホープとしての栄光の時期も、苦しい時期も乗り越え、指導者の道を歩みながらコートでは無心にボールを追う39歳。三田村宗明、まだまだ青春だ。

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