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全日本卓球2021

女子6回戦、平野美宇が敗れる。早田は大藤との激戦制す

●女子シングルス6回戦
早田ひな(日本生命) −6、6、−7、5、4、−7、7 大藤沙月(四天王寺高)
佐藤瞳(ミキハウス) キケン 森さくら(日本生命)
長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園) 11、4、−8、−7、9、8 芝田沙季(ミキハウス)
伊藤美誠(スターツ) −11、9、9、9、7 安藤みなみ(十六銀行)
平侑里香(サンリツ) 5、−11、−2、7、18、7 平真由香(昭和電工マテリアルズ)
木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎) 7、11、12、3 平野美宇(日本生命)
横井咲桜(四天王寺高) 5、9、−12、6、5 宋恵佳(中国電力)
石川佳純(全農) 8、4、5、10 前田美優(日本生命)

●明日の準々決勝の対戦カード
早田ひな vs. 佐藤瞳
長﨑美柚 vs. 伊藤美誠
平侑里香 vs. 木原美悠
横井咲桜 vs. 石川佳純

男子シングルス6回戦と同時にスタートした女子シングルス6回戦。東京五輪代表の平野美宇が、前々回大会の5回戦で敗れている木原美悠に再び苦杯。ストレート負けを喫し、ベスト16で大会を終えた。

試合後のリモート会見で「7月の後半に腰を傷めて、練習は10月くらいから再開し、今は痛みがなく試合ができている」と語った平野。木原に対してはサービス・レシーブで後手に回り、完全にペースを握られ、木原の速攻を崩す緩急も不発。ピタリとリズムが合ってしまい、そこから抜け出すことができなかった。

2年前の全日本の5回戦に続き、木原(奥)が平野を破る

「久しぶりの試合で、いろいろな人に支えられてここまで来たので、試合に参加できて良かった。1試合目と2試合目は自分の力を出せたけど、3試合目(木原戦)は相手のペースでした。もう少し自分のプレーをしたかった。
今大会は試合ができて良かった。これが復帰戦だと思って、オリンピックまでもっと強くなれるように頑張っていきます。オリンピックに関して厳しい意見があるのは知っていますが、選手からすれば開催してもらってそこで戦いたいという思いはあります」(平野)

7月に腰を傷め、故障が長引いた平野。自分のプレーを確かめるように戦った

石川佳純は前田との左腕対決に完勝し、4回戦から3試合連続のストレート勝ち。「3試合目の前田さんとの試合は、準備してきたとおりの良い試合ができて自信になった。この大会を目標として今までやってきて、目標は優勝だけど、目の前の試合が大事、明日はもっと強い相手が待っているので、自分の後悔のないように頑張りたい」とコメントした石川。隙のないプレーで勝ち上がっている。明日は初ランクからベスト8まで駆け上がった横井咲桜と対戦する。

4・5・6回戦と3試合連続で圧巻のストレート勝ちを収めた石川

そして早田は、「一度も当たったことがない」というジュニア女王の大藤と大激戦。「サービスの種類もボールの質もわからない状態でよいプレーができた。大藤さんも思い切ってきたけど乗り切れた。最終ゲームになることは覚悟していた」(早田)。最終ゲーム、4−0のリードから6−7と逆転を許し、苦しい展開だった早田だったが、ここから4点連取で振り切った。敗れたとはいえ、前陣でも中・後陣でもプレーでき、台から下げられても隙あらば反撃を狙う大藤の両ハンドは完成度が高い。来年は優勝候補の一角に名を連ねてくるだろう。

大藤(左)とゲームオールの熱戦を繰り広げた早田

「平姉妹対決」を制したのは姉・侑里香。4−2で勝利して準々決勝進出

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