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全日本卓球2021

早田と伊藤が準々決勝を突破。3年連続準決勝で対戦へ

 11時からスタートした女子準々決勝2試合、明日のセミファイナルへの切符を手にしたのは早田ひな(日本生命)と伊藤美誠(スターツ)。決勝進出をかけて、3年連続準決勝で対戦することとなった。

●女子シングルス準々決勝

早田ひな(日本生命) 5、6、−8、3、6 佐藤瞳(ミキハウス)

伊藤美誠(スターツ) 8、11、9、4 長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)

 先に試合を終わらせたのは、伊藤。初のランキング入りからベスト8まで勝ち上がってきた長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)を相手にストレート勝利を収めた。

 1ゲーム目は終盤まで点差が離れなかったものの、終盤に伊藤が連続得点で先制。2ゲーム目も終盤まで競り合い、長﨑が10-9でゲームポイントを握るも、これをしのいだ伊藤がこのゲームも奪う。3ゲーム目も8点で伊藤が奪い、王手をかけると、4ゲーム目は回転、モーション、立ち位置などをめまぐるしく変えるサービスが効果を発揮、一気にリードを広げて長﨑を押し切った。

 この試合、伊藤は早い段階で両サイドを厳しく突き、短いラリーで得点。コースもうまく散らし、長﨑に待ちをしぼらせなかった。点数では競り合いながらも、「ここぞ」のポイントをしっかりと抑えるあたりはさすがという試合だった。敗れた長﨑は「下回転の展開にならない。全部フリックされてツッツキが来ない」とベンチでこぼすなど、得意のチキータを打ち込む展開に持ち込めず、豪打が鳴りを潜めた。

伊藤はサービス・レシーブで先手を取り、長崎の豪打を封じた

長崎はリードされても必死で挽回したが、あと1点が届かず

 早田と佐藤瞳(ミキハウス)は2年連続、準々決勝での対戦となったが、今回も早田に軍配。ループドライブとミドル攻めでチャンスをつくり、浅くなったカットを両サイドにきっちりと叩き込む早田のカット打ちは盤石で佐藤は1ゲームを奪うにとどまった。攻撃で突破口を見いだそうとするも、早田にシャットアウトされ、逆に攻め込む展開に持ち込まれる場面も多かった。

 昨日は馬場麻裕(デンソー)にマッチポイントを握られながら逆転勝利、竹前裕美子(エクセディ)にも辛勝するなど、今大会は苦戦。天敵・早田のプレーを今回も崩せず、4年連続準々決勝で全日本を去った。

自信を持つカット打ちで、佐藤を下した早田

カットのスイング改造に取り組んできた佐藤だが、早田に敗れる

 これで早田は3年連続のベスト4入り。伊藤を下した衝撃から1年、再び準決勝での対戦となったが、勝負の行方はいかに。準決勝は明日、10時より行われる。

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