卓球王国 2022年1月21日 発売 vol.298
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全日本選手権2021

張本智和、準々決勝で敗れる! 吉田と及川が準決勝へ

●男子シングルス準々決勝
吉田雅己(栃木県スポーツ協会) 11、8、−11、3、2 龍崎東寅(明治大)
及川瑞基(木下グループ) 5、8、4、−5、8 張本智和(木下グループ)

男子シングルス準々決勝、張本智和が及川瑞基に敗れ、準決勝進出ならず……!

張本と及川は仙台ジュニアクラブの先輩・後輩の間柄で、公私ともに仲が良い。昨日の6回戦が終わった時点で、「明日やる相手(張本)を倒すために来ました。自分がどこまで通じるのか、試したい」と語っていた及川。及川が青森山田中に進学した時に別れ、昨年から再びチームメイトとなったふたりが、全日本でぶつかった。

試合は序盤から及川のペース。バックハンドを連続でストレートに決め、張本のフォアを突いていく。うまく攻められて守勢に回った張本はブロックでしのぐが、及川に全くミスがない。昨日の6回戦で審判から「あまり声を出さないように」と注意されてしまい、張本のパワーの源である「声」を封じられてしまった。気合いみなぎる「チョレイ」がなく、気持ち的にも乗っていけていない。

いつものような覇気が見られず、うつむく仕草が多かった張本

冷静に張本を攻めた及川が、あっという間に3ゲームを連取。張本もフォアで攻めて、何とか1ゲームを奪取したが、及川のメンタルは崩れず。最後まで冷静、そして的確に張本の急所を攻め続けた。大きなラリーになっても無茶打ちをせず、しっかり回転をかけたボールをコートに収めていく及川。1点でもほしい、早く追いつきたいと、焦る張本の心を見透かすかのようにしつこくボールを送り続けた。

先輩の意地を見せた及川。初のメダルを確定させ、優勝は射程圏内だ。

バック対バックからフォアを突かれた時、張本はなかなか攻撃的に返球できず

及川のバックドライブはミスがなかった。中陣からの反撃も強烈

もうひとつの準々決勝は右の強打者同士、吉田対龍崎。バック対バックからフォアのカウンター合戦となったこの試合。点数は競ったが、後半の勝負所では吉田が積極性を見せて、もぎ取っていく。龍崎は展開を変えようと、バック対バックを避け、フォアで勝負するが、吉田もフォアのパワーなら負けていない。
力強く、そしてサイドを切るように厳しいコースにフォアを打ち込んだ吉田。昨年3位の力を見せて、今年もベスト4に名を連ねた。

パワフルかつクレバーなプレーを披露した吉田

全日本男・龍崎は今年も強さを見せたが、吉田の戦術に屈した