卓球王国 グッズWEB 2024年 5月16日発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
グッズweb

両面裏ソフトが前提? 『正宗』はカット用ラケットの挑戦者だ

今年3月にヤサカから発売されたカット用ラケット『正宗(まさむね)』。2021年全日本選手権ベスト8の英田理志選手(愛媛県競技力向上対策本部)の使用モデルにして、桧3枚という独特な合板構成。カット用ラケットはリリースが少ないこともあり、発売前からカット型から熱い視線が注がれる一本だった。

弊誌別冊『卓球グッズ2022』の新製品紹介ページ「挑戦者の実力」で、詳しく紹介している『正宗』。ヤサカとしては、「カット用ではなくオールラウンド用ラケットという位置づけで、基本的に両面に裏ソフトを貼ることを想定している」というから驚く。英田選手はその特長を、「非常に弾みが良いのに、球持ちも良いこと」と語る。

弾むのに(ボールを)つかむとは……にわかには信じがたい話だが、これが「桧マジック」なのか。『正宗』は腕も経験も確かな、4人のカットの方々に「裏・裏」「裏・表」「裏・粒」の3パターンで試打をお願いしたが、裏ソフトとの相性の良さ、ボールの当て方による飛距離の変化など、英田選手の言葉を裏付ける結果となった。他とは一線を画すその性能、気になる方はぜひ『別冊卓球グッズ2022』をご一読いただきたい。

『正宗』を使用する英田理志選手。昨年の全日本社会人選手権でも3位入賞を果たした

この上板(うわいた)の木目の美しさは、桧ならでは。使い込む価値のある一本だ